Python生みの親も「夢にも思っていなかった」

Excel、プログラミング言語「Python」に対応。データ分析・可視化能力を向上

Image:Microsoft

マイクロソフトが、プログラミング言語のPythonを表計算ソフトのExcelに統合した。現在はパブリックレビューとしての提供で、この機能を使うにはMicrosoft 365のInsider Programに登録している必要があるが、追加のアドオンやソフトウェアのインストールなしに、Pythonを用いてExcelワークシートデータを操作・分析することが可能だ。

Pythonの統合により、Excel上で新たにPY関数が追加され、Excelシート上でPythonのコードを記述し実行することが可能になる。また、エンタープライズ向けのPythonリポジトリ「Anaconda」とのパートナーシップにより、pandas、statsmodels、MatplotlibといったPythonライブラリをExcelで利用することも可能になる。

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なお、Pythonを通じた計算処理はクラウド上で実行され、その結果がExcelシートに返されるとのこと。MatplotlibやSeabornなどのPython用グラフ描画ライブラリを使うこともでき、ヒートマップ、バイオリンプロット、スワームプロットなどをワークシートに描画することもできる。

なお、Python言語の生みの親で、2020年よりマイクロソフトで開発を行っているグイド・ヴァン・ロッサム氏は「PythonとExcelの両方のコミュニティが、このコラボレーションにより、まった新しい興味深い使い方を見出し、それぞれの能力を高めることに期待している。3年前にマイクロソフトに入社したとき、私はこのようなことが可能になるとは夢にも思っていなかった」とコメントしている。

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