日本はまだ変更なし

Spotify、各国でPremiumプラン値上げ。米国では月額10.99ドルに

Image:Spotify

音楽ストリーミングのSpotifyは、米国でサービス開始時して以来ずっと維持してきた月額価格を9.99ドルから10.99ドルに値上げすると発表した。Apple Musicなどのライバル企業はすでに価格改定を行っており、それに追随する格好となる。

Spotifyは各プランにおける月額価格の改定を説明するブログ投稿で「Premiumユーザーはオンデマンドで広告なしの音楽鑑賞、オフライン音楽ダウンロード、高品質の音楽ストリーミングにアクセスできます」と述べつつも「市場は進化している」とし、米国以外でも50を超える国々で値上げすることを強調している。

なお、10.99ドルになるのは個人向けのPremium Individualプラン(日本のPremium Standard)だが、その他のDuo、Family、Studentの各プランもそれぞれ12.99ドル→14.99ドル、15.99ドル→16.99ドル、4.99ドル→5.99ドルのように値上げとなった。

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すでにハイレゾ相当の音質・ビットレートでの配信を実現しているApple MusicやAmazon Musicなどに比べて、最高でも320kbpsのSpotifyが「高品質の音楽ストリーミング」かはさておき、値上げは「プラットフォーム上でファンやアーティストに価値を提供し続けるのに役立つ」とSpotifyは説明している。なお、既存の加入者には、値上げ適用まで1か月の猶予期間が与えられるとのこと。

Spotifyのダニエル・エクCEOは昨年、他社が値上げしているのに対し「よそが値上げをするのはわれわれにとって良いこと」と述べつつも、米国での値上げを実現したい考えを述べ、2023年にはそれが実現するだろうとしていた。

なお、記事執筆時点で日本でのSpotify Premiumの価格は、Standardが月額980円で変更なし。その他のプランも変わりはない。とはいえ、今後はいつ値上げがあってもおかしくないと心構えはしておくのが良さそうだ。

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