旧OSが必要なときに

旧バージョンのWindowsを「最新」にするための独立プロジェクト『Windows Update Restored』

Image:Windows Update Restored

Windows 95からWindows XPまでの、旧バージョンのWindowsを最終バージョンにアップデートするためのプロジェクトサイト「Windows Update Restored」がオープンした。このサイトはコミュニティベースのプロジェクトではあるものの、マイクロソフトから承認を得て、かつてそれぞれのWindowsにリリースされたアップデートパッチを提供することを目的としている。

このサイトはかつてのWindows Updateサイトを再現したもので、それぞれのOSの最終アップデートをホストしている。たとえば、実験やその他の目的で古いWindowsをPCに新規インストールした際に、インストーラーに含まれていない最終版の更新パッチをこのサイトから入手し、古いOSを「最新(最終)」の状態にすることができる。

なお、Windows Update Restoredを利用するにはかつてWindows Updateを利用するときと同じようにInternet Explorer 5もしくは5.5でアクセスする必要がある。もちろんInternet Explorer 5.5も、Windows Update Restoredからダウロード可能なので、まずはこれを手持ちのシステムにインストールすれば良いだろう。

現在Windows Update RestoredはWindows Updateサイトバージョン3.1をサポートしており、Windows 95(含むOSR2)、Windows 98(含むSE)、NT 4.0、ME、そして一部のWindows 2000から利用が可能となっている。

Windows 2000のService Pack 4、Windows XPはまだこのプロジェクトではサポートできていないが、これらのバージョンには現在もマイクロソフトが「Update Catalog」として更新パッチをダウンロードできるようにしているので、こちらを使用すれば問題ないだろう。

もちろん、こうした独立したサービスを利用してOSにパッチを当てても、現代のインターネット環境で安全にそれが使えるわけではない。あくまでこれらのアップデートは各OSが現役当時の最新、最終アップデートにするだけという点はキッチリと理解しておくべきだろう。

その点さえおさえておけば、レトロコンピューティング愛好家にとって、このサイトは非常に役立つものであるはずだ。そしてできる限り、こうした古いOSはローカル環境での使用にとどめることをおすすめする。

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