そこに i は…もうないんか。

インテル、CPUブランド「Core i」を「Core」「Core Ultra」に変更

Image :Intel

インテルが、コンシューマー向けCPU製品の名称をリブランド、「Core i」シリーズの「 i 」 の文字を無くして「Core」および「Core Ultra」ファミリーの名前での展開に変更する

この変更は今後発売されるMeteor Lake世代のプロセッサーから適用される。5月には、Intelのグローバルコミュニケーション担当ディレクターBernard Fernandes氏がTwitter上で変更を予告していた。

たとえば、現在の命名規則でCore i9-14900Kという名の製品があったとすれば、新しいルールではCore 9 14900K、またはCore Ultra 9 14900Kといった名前に変わる。記事執筆時点では、インテルはメインストリーム層のCoreファミリーとプレミアム層のCore Ultraファミリーがどこで線引きされるかは明確ではない。ただ、CoreファミリーがCore 3 / 5 / 7で展開されるのに対し、Core UltraファミリーはCore Ultra 5 / 7 / 9になる。

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なおインテルは、正確にはCore 7やCore Ultra 7など製品セグメントを表す部分と、モデルナンバー(14900Kの部分)の間にprocessorを挟み「Core 9 processor 14900K」のように表記するのが正式としている。わざわざ書かなくてもわかるProcessorを、インテル以外のメディアや一般消費者が表記することはあまりなさそうだ。

またインテルは、これまではCoreの前には「インテル第13世代Core i7~」というように社名と世代を示していたが、この「第xx世代」も、新しいルールでは省略される。これに関しては、モデルナンバーの最初の2桁が世代数を表しているので困ることはないだろう。全体的に新しい名称は、AMDのコンシューマー向けCPUの命名規則(例:Ryzen 9 7950X)に似通った表記の仕方になると思えば良さそうだ。

このタイミングでのCPUの命名規則変更に関して、インテルは今後展開する新しいCPUファミリーの飛躍的刷新に伴うものだと説明している。2019年ごろから改良を重ねてきた現在の第13世代Coreアーキテクチャー(Raptor Lake)に対し、新世代のCPUが「新しいIntel 4プロセス ノードで製造された最初のクライアントプロセッサ」(Meteor Lake)になるとしており、AIコアのIntel AI Boostや、チップセット3D積層技術Foverosといった技術を採用する。

さらに統合GPUについても、これまでのIris Xeから、Alchemistアーキテクチャーをベースとしたチップに変更となり、大幅な「電力効率とグラフィックス パフォーマンスの向上」を実現するモデルへとアップデートされることから、命名規則についても変更を加えたという。

ちなみに、インテルはCoreファミリーよりも下位層に位置したPentiumやCereronといった、往年のPCユーザーにはなじみ深いブランド名は2022年に廃止し、単純に「Intel Processor N200」「Intel N200」などのように表記・呼称されるようになっている。

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