レトロデザインも魅力のBlue

Logitech、マイクブランド「Blue」を廃止へ。YetiはLogitech Gに統合

Image:Blue Microphones

PC周辺機器メーカーのLogitech(日本でのブランド名はLogicool)が、2018年に買収したマイクメーカーBlue Microphonesのブランド名「Blue」を廃止し、主力製品のYetiシリーズはLogitech Gブランドで展開する予定だと述べている。

まだ日本で公式発表はされていないが、Logicoolのウェブサイトを確認したところ、すでにYetiやSnowballといったマイク製品はLogicool Gのサイトに表示されるようになっている。Blueブランドのウェブサイトや製品ページ、公式ストアは表示されず、Logicoolのページにリダイレクトされる。Blueの名残は、製品の売り文句にリアルタイムエフェクト機能を指す「Blue VO!CE」の文字が残るのみだ。

Image:Logicool

Blue Microphonesは1995年に設立され、用途に合わせて音の特徴を分離する、交換可能なカプセルを備えた多用途スタジオXLRマイク「bottle」を最初の製品として世に送り出した。次に製品化されたのが、インターネット経由で音声を送信することを目的とした、まるでソフトボールのような球体かつUSB接続のマイクだった。このデザインは当時12歳だった創業者の娘の発案によるもので、後のSnowballのプロトタイプとなった。Blueはこれをきっかけに、オンラインで活動するクリエイターのためのマイク作りを本格的に開始したという。

そして音楽制作(DAW)ソフト「GarageBand」用のマイクを探していたアップルの働きかけにより、BlueはSnowballを製品化。これが宅録クリエイターたちにヒットして、続く製品としてYetiが開発された。

その後Blueは、2008年にプライベートエクイティ企業のTransom Capitalに売却され、さらに同業のThe Riverside Companyの手に渡った後、2018年7月にLogitechに買収された。

Logitechは今回のブランド再編で、プレミアムコンソールオーディオ製品のブランドであるAstroと、Logitech for Creators製品もLogitech Gの下に置くことを明らかにしているが、Astroブランドは継続し、専用のウェブサイトも残している。また同社は統合において、現在のAstroおよびBlue製品の廃止予定はないとしている。

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