交渉は実らず

WordPressが公式のTwitter連携を廃止。API有料化で継続できず

Image:Primakov/Shutterstock.com

WordPressが、ブログ投稿の自動SNS公開機能などを提供する公式プラグイン「Jetpack」のサポートサービスから、Twitterを取り除くことを発表した。

これは数週間前に実行されたTwitter APIの有料化に伴う変更で、WordPressの親会社Automatticは「Twitter側と交渉してきたものの、新しい条件での合意に達することができなかった」と述べている。なお変更はJetpack SocialにおけるTwitter連携機能だけであり、ツイートに手動でWordPress記事のURLを貼り付け、紹介リンクにすることは引き続き可能だ。

また、Jetpack SocialはTwitter連携機能を失うものの、近い将来、InstagramおよびMastodonとの連携機能を追加することを計画中だとAutomatticは述べている。

Twitterが以前は無料だった企業向けAPIを月額4万2000ドル(約577万円)からという高額料金に変更してからというもの、たとえばマイクロソフトは、広告サービス「Microsoft 広告」やゲーム機Xboxからのスクリーンショットなどをツイートする機能を削除している。またB2Bの顧客管理プラットフォームIntercomも管理ツールからTwitterとの連携を削除した。他にも、ニューヨークのメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー(MTA)が最近、Twitterを通じた運行情報などの提供を終了した

さらに、TweetbotやTwitterificといった、個人レベルのデベロッパーが提供してきたサービスや便利機能なども、API有料化によってほとんどが姿を消してしまっている。

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