ボタンひとつでコードを演奏

aiwaがギター型の新コンセプト電子楽器「aiwa play」発売

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JENESIS(株)は、aiwaブランドより、独自システムによって誰でも簡単に音楽を演奏できるようにしたという新コンセプトの電子楽器「aiwa play RX01」を直販サイトで発売した。価格は37,800円(税込)。

aiwa play RX01

ギターのような形をしており、ギターで言うところのネック部(左手で持つことになる細長い部分)に配置されたテンキーをひとつ押さえるだけでコード(和音)を鳴らすことができるというもの。アコースティックギターやエレキギター、ピアノにシンセサイザーなど20種類の音色を内蔵しており、また、演奏方法もストラム(はじく)/ヒット(叩く)/タッチ(触れる)/押すという4種類を用意している。

実際に演奏した様子

なお、本機はInstaChord(株)が開発・展開している「インスタコード」の普及モデルという位置づけ。今後は、より音色を細かくカスタマイズできたりMIDI出力にも対応することで音楽制作やパフォーマンスにも向く「InstaChord IC31」と、一部機能を省くなどで価格も抑え、気軽に弾き語りを楽しむ層向けの本機「aiwa play RX01」という位置づけで2モデルを展開していく。インスタコードの製造をJENESISが請け負っていた関係から、普及モデルをaiwaブランドで展開することになったのだという。

演奏イメージ

本機では例えば、ネック部の「1」ボタンを押さえると「C」コード、「2」ボタンで「Dm」、「3」ボタンで「Em」…などのように、ギターやピアノであれば複数の箇所を同時に押さえないといけないコードを、ボタンひとつで演奏可能。転調したり、セブンスコードやナインスコードのような複雑なコードを鳴らすこともできる。

テンキーをひとつ押さえるだけで和音が演奏可能

スピーカーとバッテリーを内蔵し、660gという軽量さも実現。イヤホンジャックも備えているため場所を選ばず演奏を楽しめるとアピールしている。バッテリー駆動時間は約10時間。

ディスプレイ部にはテンキーに割り振られたコードなどの情報が表示される

ギター弾き語り用のコード譜を公開している楽譜サイトを、本機用のナンバーに変換するGoogle Chrome用プラグイン「KANTANコード」も無料提供。YouTubeでレッスン動画なども随時配信していくという。

なお、テンキーの数字と、それに割り振られているコードは、音楽理論におけるディグリー(度数)が基になっている。このシステムで国際特許も取得している。

イヤホンジャック/ボリュームノブ/充電用USB端子

JENESISは、様々な企業からのODM事業などを手掛けている企業で、過去にはソースネクスト社のAI翻訳機「ポケトーク」やmixiグループのGPSトラッカー「みてねみまもりGPS」なども担当。2022年8月に、デジタル機器分野におけるaiwaブランドの商標権を獲得し、「aiwaデジタル」としてスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどを展開している。

同社取締役COOの栗原理氏は、インスタコードが電子楽器市場に新たな市場を創出するものであるとアピール。カメラ分野にアクションカメラが登場して新たな市場が創出されたように、成熟した市場に新たな需要を生み出せるものだと語った。

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