アドオンの収益は再建活動へ

ロシア軍が破壊した巨大航空機「ムリーヤ」が『MS Flight Simulator』で復活

Image:Jose Luis Stephens / Shutterstock.com

1年前、ロシアはウクライナへの軍事侵攻を開始し、2022年2月25~26日にはアントノフ国際空港が戦いの舞台になった。このとき、空港の格納庫にあった世界最大の重航空機と言われるアントノフ An-225ムリーヤがロシア軍によって破壊されてしまった。

このニュースは多くの航空ファンを落胆させた。ムリーヤは世界でこの1機しかなく、再建のメドも立っていない。

しかしいま、アントノフ An-225ムリーヤで、再び空を飛ぶことが可能になった。ただしそれはゲームソフト『Microsoft Flight Simulator』(以下、Flight Simulator)の中での話だが。

マイクロソフトは、Flight Simulatorのアドオンとしてこの重航空機をリリースした。価格は約20ドルで、収益はすべてアントノフ・コーポレーションのムリーヤ再建活動に寄付されるとのこと。

このアドオン用の機体は、老舗ソフトウェアスタジオiniBuildsが手がけており、カラーリングは全7種類を用意。記事執筆時点ではPC版のFlight Simulatorでのみ利用可能で、Xbox版には3月21日に提供開始の予定となっている。iniBuildsは自社の掲示板でこのアドオンに関するFAQを公開しているので、導入で迷ったときは参照すると良いだろう。

関連キーワード: