今なお日本はカヤの外
Twitter「Blue」月8ドルに値上げ。認証バッジを「買える」ように
実業家のイーロン・マスク氏がTwitterのCEOに就任し、有料サブスクリプション「Twitter Blue」を月額4.99ドルから8ドルに値上げすると発表してからわずか数日後、それを反映したiOSアプリの最新版が公開された。
Twitter Blueの新価格は、月額7.99ドル。本サービスが利用できる地域は、これまで通り米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドおよび英国のみ。日本向けには 「Twitterをさらに快適にご利用いただくため、機能強化と不具合の修正を行いました」との表記に留まり、新機能に関する記載は特にない。
この最新版(バージョン9.34.3)で追加されたのはただ1つ、有料サブスク「Blue」に登録すれば、誰もがアカウントに青いチェックマーク(認証バッジ)が付けられることだけだ。
先月末に20ドルに値上げとの噂が報じられ、その直後にマスク氏が8ドルにすると明かしてから間もないだけに、変更も最小限に留まっているようだ。
ほか、「近日中(Coming soon)」として予告されている新機能は次の通りだ。すべて、Twitter Blue限定の特典とされている。
・広告の半減&ずっと良い広告の提供:ボットとの戦いでTwitterを応援して頂いているため、広告を半分に減らし、関連性(ユーザーの関心事と一致する度合い)を2倍に高めます
・もっと長い動画を投稿しよう:より長い動画を投稿できるようになります
・良質なコンテンツを優先的にランキング:あなたの投稿は、返信、メンション、検索で優先的にランキングされます。これにより詐欺、スパム、ボットの視認性を低下できます
すでに認証済のユーザーが月7.99ドルを支払わない場合、認証バッジを失うかどうかは不明だ。先日The Vergeは、新プランの開始から90日以内に有料サブスクに加入しなければ、バッジがはく奪される予定だと報じていた。
また「さらに長い動画」については、現在の上限は1080pで42分だが、マスク氏は来月には修正するとツイートしている。
TwitterのプロダクトマネージャーEsther Crawford氏によれば、変更をリアルタイムでテストしつつプッシュ配信しているとのことで、ユーザーごとに更新の反映にばらつきがあるようだ。混乱が最小限に留まることを祈りつつ、事態を見守りたいところだ。