アパロン
次世代宇宙飛行機「Apeiron」発表。2027年半ばにも民間宇宙旅行再開へ、チケットは約1.3億円

Virgin Galacticは、一時期は盛り上がりを見せたものの、現在はすっかり話題にあがることがない民間宇宙旅行の将来を担う、次世代型宇宙飛行機「Delta Class」の1号機「Apeiron」を発表した。発音をカナで記すと「アパロン」あるいは「アーパロン」が近い。
この発表は、Apeironをアリゾナ州の製造施設から、ニューメキシコ州のSpaceport Americaへ移送する当日に行われた。移送には、Virgin Galacticがこれまで使用してきたSpaceShipTwo(VSS Unity)と同様に、打ち上げプラットフォームとなる親機のVMS Eveに搭載して行われる。
Spaceport Americaに到着後は、初飛行試験と最終的な運用ミッションに先立ち、技術者らが航空電子機器ソフトウェアの作業を完了させる予定だ。
Virgin Galacticは必要な飛行試験や諸々の事前タスクをすべて完了後、2027年半ばにもDelta Classによる顧客を乗せた飛行を再開することを目指している。そして定期運航が開始されれば、同社はDelta Classを付きに最大8回、宇宙空間に飛ばすことを計画している。
そしてそのために、現在はApeironに続く2機目のDelta Classが建造中だ。この2機目は、Virgin Galacticが顧客を登場させての飛行を再開する頃には、Apeironの待つSpaceport Americaに到着する予定となっている。

なお、Apeiron発表時点で、同社の準軌道飛行のチケット購入者は約675人に登っていることが、206年第2四半期の業績報告書類に記されている。さらに、すでに100人を超える顧客が、宇宙飛行に向けた初期的な準備に取り掛かっているという。
ちなみに、2014年にVirgin Galacticが宇宙旅行のチケット販売を開始したときは、その価格は約20万ドルだった。しかし、現在はその価格は1席あたり85万ドル(約1.3億円)にまで高騰しているという。Apeironは新型機だが、機体の大きさはVSS Unityとほとんど変わらず、乗員の定員も6人で変わりない。
Virgin Galacticが、宇宙への定期便を予定どおりに実現できるかには、まだ疑問の声も残っている。ただ、今後12~18か月以内に商用飛行を開始する可能性は十分にあるとArs Technicaなどは述べている。
数年前にはBlue OriginやSpaceXも、民間宇宙旅行のために宇宙船を打ち上げていた。しかし現在は、両者とも月面探査に集中するようになった。Virgin Galacticはその間Delta Classの開発に取り組んできたVirgin Galacticが、これからどれだけの人を宇宙に案内できるのか、今から楽しみだ。
- Source: Virgin Galactic
- via: Space.com Ars Technica New Atlas
