HP Future of Work AI Conference 2026開催

HP、1kg未満の14型ノート発表。AMD Ryzen AI 400搭載ワークステーションも登場

編集部:平山洸太

「HP EliteBook 8 G2iW 14」

日本HPは、日本市場向けの法人ノートPC「HP EliteBook 8 G2iW 14」を発表。すでに受注開始しており、11月中旬以降の配送を予定する。公式オンラインストアにおける販売価格は258,830円(税込)から。

日本市場向けにゼロから開発したというノートPCで、14インチで1kg未満の薄型軽量設計を実現。軽くて持ちやすくパワフルで、通勤時やオフィスにいるとき、電車やカフェ、オフィスや会議室など、場所を移動しながら仕事をするのに最適だとしている。

接続性やバッテリー寿命にも配慮しており、ワイヤレス通信ではWi-Fi 7を搭載。オプションで5Gも利用可能となっている。また、56Whバッテリーによる長時間駆動にも対応する。本体のインタフェースには、USB-Cポート、有線LANポート、HDMIポートを搭載。コンパクトな65W GaN充電器が付属する。

耐久性やメンテナンス性にも配慮

「エンタープライズクラスの耐久性、品質、セキュリティ」だと説明しており、指紋がつきにくいミストシルバーのメタルシャーシにより、MIL-STD 810H準拠の高耐久設計を実現。キーボードは10分以内で交換可能な設計となっている。HP Wolf Securityや、オンデバイスAIのHP IQにも対応する。

HP ZBook Ultra G3a 16 inch

「HP ZBook Ultra G3a 16 inch」

また、法人向けワークステーション「HP ZBook Ultra G3a 16 inch」も合わせて発表した。こちらの価格は639,100円(税込)から。

AMD Ryzen AI MAX PRO 400シリーズ搭載することで、AIを始めとしたパフォーマンスを高めたモデル。同社は「非常に性能が高い製品」だとしており、「この価格でも非常にコストパフォーマンスが高い」と説明している。

最新のAMD Ryzen AI MAX PRO 400シリーズのプロセッサーにより、ミッドレンジ級のグラフィックカードに匹敵する性能を実現。従来のプロセッサーと大きく変わったのがメモリ容量で、最大192GBのユニファイドメモリ、160GBの共有VRAMに対応。最大300Bパラメーター(INT4)のLLMをローカルで実行可能だとしている。

冷却には「ダイナミックマックスエアフロー冷却」を採用し、通常の製品に比べて4〜6度の温度低下を実現しているとのこと。ファンのフィンを剥き出しではなくクロージングさせることで、取り込んだ空気を半圧縮させて吐き出させているという。TDP100Wへの対応だけでなく、キーボードの温度を下げることで快適な使用にも配慮している。

より大きな96Whのバッテリーも搭載でき、これによって最大14時間のバッテリーライフを実現。5G通信や、独自Security技術のHP Wolf Securityにも対応する。付属のACアダプターはGaN(窒化ガリウム)を採用することで小型化。付属するのは180Wのタイプだが、ウォールマウントの140Wタイプも別途用意する。

ディスプレイには4K Dream Colorディスプレイを採用。質量は質量1.9kgで、最薄部で8.18mm、最厚部で18.4mとなる。Perplexityの1か月無料体験と5,000クレジットもバンドルする。

HP Future of Work AI Conference 2026

これらの新PCは、今年で3回目の実施となるHPの年次イベント「HP Future of Work AI Conference 2026」に合わせて発表された。基調講演では同社代表取締役 社長執行役員の岡戸伸樹氏が登壇。「今年のメインテーマは成果に結びつけるAI」だと岡戸氏は述べ、「AIを使うこととAIによって成果を生むことは全くの別物。いま直面しているのは、AIを使う状態からAIで成果を出す状態へ移行すること」だと強調した。

日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡戸伸樹氏

加えて、HPは「AIの総合プロデュースカンパニーになっていきたい」と岡戸氏。ユーザーが最終的に到達したい成果を出発点として、最適なAIのモデルやデバイス、アプリケーション、セキュリティ、開発や運用の環境といったものを「パートナーの皆様へと提供していき、そしてAIによって成果を出す。その成果をプロデュースする。そういう企業へと我々は進化していきたい」と宣言した。

また本国より、Gagan Singh氏(シニアバイスプレジデント兼コマーシャルシステムズ、セキュリティ&ディスプレイソリューションズ事業部長)が登壇。今後AIによって仕事に大きな変化が起き、これまでのPCというツールを使う時代から、AI搭載型エージェントPCへと移行すると説明。これによって「今日のPCでの体験とは大きく異なるものになる」と説明した。

HP Inc.シニアバイスプレジデント兼コマーシャルシステムズ、セキュリティ&ディスプレイソリューションズ事業部長 Gagan Singh氏

HPでは、今年3月にHP IQというAIソリューションを発表している。これにより、ローカルでAIに質問したり、書類を要約したり、メールを準備したりすることが可能。HP IQを搭載した他の複数のHP製PC間でファイルを共有することもできる。まずはローカルモデルに送信して処理し、内容が複雑な場合のみクラウドに送信するとのこと。

Singh氏は、HPではAIをオフィスだけでなく、製造業、防衛産業、医療など、さまざまな分野に導入していきたいと述べる。現在は「IQのバージョン1にすぎません」と話し、「今後も計測的にアップデートしていく」と宣言した。

HP Future of Work AI Conference 2026が行われた品川プリンスホテルの会場では、講演に加えて展示エリアも用意。ワークステーションや会議システムなどHPの各種ソリューションに加えて、HPハイブリッドAI推進コミッティに参画するパートナー企業などのAIソリューション展示が行われていた。

HP Future of Work AI Conference 2026の展示会場

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