ゲームコントローラーは某潜水艇でも使われていました

米軍、Xbox風コントローラーでレーザー兵器を操作。ホルムズ海峡で対ドローンの実戦テスト

Munenori Taniguchi

Image:David McQ / Shutterstock.com

米海軍は、ホルムズ海峡に展開している軍艦に搭載した対ドローン用レーザーシステムの操作に、Xboxスタイルのコントローラーを使っている。

Xbox風のコントローラーを使用するこの兵器は、すでに実験的なシステムの域を脱し、実戦での使用へと歩を進めている。米海軍は現在、軍艦にこの指向性エネルギー兵器の配備を開始しており、すでにホルムズ海峡に展開する軍用艦からドローンやその他の脅威に対してこれを使用したとも報告されている。

そんな最新鋭のシステムにゲーム用コントローラーを使うと言われれば、一般的な感覚では耐久性や精度の面で問題があるのではないかと心配なるところだ。

だが、科学技術系ニュースサイトInteresting Engineeringは、ゲーム機のコントローラーが「すでに精密な操作、迅速な入力、照準合わせを想定して設計」されており、多くの軍関係者がすでにその操作に慣れ親しんでいると説明している。つまり、まったく新しいシステムであっても習熟にかかる時間を大幅に節約できるというわけだ。

なお、XBOX風コントローラーを軍用システムに使うとなると、その耐久性も心配になるところだが、このコントローラーは「改造された」ものだとされており、少なくとも市販製品そのままで使われているわけではない模様だ。

米軍は、指向性高エネルギーレーザーシステムをすでにいくつかの場面で使用してきている。8月下旬には、メキシコで麻薬カルテルが使用していたとされる不審ドローン3機を撃墜するのに使われた。今から数か月前には、世界最大級の原子力空母ジョージ・H・W・ブッシュに搭載されている。」

指向性レーザーを用いた軍用システムは米国以外でも開発され、実験も行われている。たとえばウクライナは2026年に、ロシアが使用するイラン製のシャヘド型自爆ドローンをレーザー兵器で迎撃する実験を行っていた。イギリス海軍も、駆逐艦に搭載したレーザーシステムを2027年までの運用開始を見込んでいるという。

指向性高エネルギーレーザーシステムがレーザーを照射するのに必要なのは電気であり、1度の攻撃にかかる電気代は13ドル程度と推定されている。従来の兵器のように高額な弾薬を使用せず、駆逐艦や大型空母に搭載された場合、その巨大なエンジンや原子炉が必要な電力を供給し続ける限り、弾切れを気にすることなく使えるというメリットもある。

また現代の戦争で多用されている自爆ドローンは、自律的な飛行のためにセンサーをはじめとする電子機器を多用している。レーザーの照射による高熱はそれらを損傷させ、墜落させることができる。対ドローン用レーザーシステムが普及すれば、多数のドローンに対する防衛のコスト、速度、持続可能性は大きく変化する可能性がある。

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