使い方を解説

Google検索が“探し続けてくれる”、AIモード新機能「情報モニタリング」を試す

山本 敦

米Googleで検索担当VPを務めるロビー・スタイン氏が自身のXアカウントで、これまでGoogle AI UltraとGoogle AI Proの有料プラン契約者に提供していた「情報モニタリング」機能を、すべてのユーザーに順次開放すると表明した。

情報モニタリングはGoogle検索の「AIモード」で指定したテーマについて、ウェブ上の最新情報を「探し続けてくれる機能」だ。

スタイン氏によれば、「通常のウェブサイトだけでなくフォーラムやSNSへの投稿、Googleが持つリアルタイムデータ、600億点以上の商品情報を扱うShopping Graphなども参照する」という。例えば「近所に新しいレストランがオープンしたら知りたい」「欲しい商品が再入荷したら教えてほしい」「価格が下がったら知らせて」といった使い方が想定されている。

従来の検索は、ユーザーがその都度キーワードを入力して情報を取りに行くものだった。情報モニタリングでは、探したい内容を一度伝えておけば、その後は検索ツールが継続して変化を追ってくれる。

筆者もさっそく試してみた。AIモードから、音楽チケットの販売サイト上で、筆者が推す「アーティストのコンサートのチケット情報が更新された時に教えてほしい」と聞いてみた。このリクエストのままだとオーダーがまだ曖昧だったため、Googleから「具体的に知りたい更新情報は何か?」と聞いてきた。「特定のツアー・追加公演が発表された時」に教えてほしいと伝えると、情報モニタリングのタスク設定が完了した。

チケット販売サイトで、「ずっと真夜中でいいのに。のコンサートのチケット情報が更新されたら教えてほしい」とAIモードからGoogleにお願いしてみた

設定が完了すると、回答のテキストの先頭にロケット型のアイコンが目印として表示される。目当ての情報に更新があった場合は、Googleアプリの通知やメールで知らせてくれるようだ。

具体的に「どの情報が更新されたら教えれば良いのか?」と聞かれたので、リクエストを追加するとタスク設定が完了。文頭にロケットのアイコンが表示されることが、情報モニタリング機能による検索であることの目印になるらしい

操作に迷うことはなく、Googleの案内に沿って監視したい内容を登録すればよい。今回はPCのChromeブラウザからAIモードを操作したが、スマホのブラウザやGoogleアプリから、同様にAIモードにアクセスして同じ手順からタスクを設定できる。

過去に設定した情報モニタリングについても、AIモードの検索履歴から確認できるため、「何をいまGoogleに追いかけてもらっているのか」をあとから見返せる。

この機能は、Googleが推進する「Personal Intelligence」とも相性がよい。Personal Intelligenceは、検索履歴などからユーザーの関心や文脈を理解し、検索結果をその人に合わせて調整するための仕組みだ。ユーザーが許可すれば、Gmailやフォトなどの情報も活用できる。

Personal IntelligenceはユーザーのGmailやフォト、YouTubeの視聴履歴などを踏まえて、ユーザーが関心を持ちそうな情報を提案してくれる

Personal Intelligenceが「ユーザーが何を求めているのか」をAIエージェントが理解するための仕組みだとすれば、情報モニタリングは「その人の代わりに外部の情報がどう変化したかを追い続ける」機能のひとつだといえる。

今回、これまで有料ユーザー向けだった機能が広く開放されたことで、Google検索は単に質問へ答えるだけでなく、ユーザーから任された仕事を継続してこなすサービスに一歩近づいた。

いわゆる「エージェンティックAI」と聞くと少々大げさに感じるかもしれないが、情報モニタリングの操作は驚くほどにシンプルだ。いつものGoogle検索で「あとでまた調べよう」と思っていた情報を一度AIに任せてみれば、AIがユーザーに代わって仕事を進める体験の一端に触れられるだろう。

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