2011年に販売終了したXserve以来のアップル製サーバーマシン?
アップル、M8 Ultraチップ搭載のAIサーバーを開発中との報。発売は2029年以降か

アップルが、自社開発チップを搭載する企業向けAIサーバーを開発中だと報じられている。
テクノロジー系有料ニュースサイトのThe Informationが新たに報じたところでは、アップルは企業、政府機関、AI開発者をターゲットに2~4基のM8 Ultraチップを搭載するエンタープライズ向けサーバーを開発中で、このサーバーはAI推論を実行するために設計されているという。
アップルがAIサーバーを開発するという話は、今に出てきたものではない。昨年2月には、トランプ大統領が企業に迫った国内への投資の要求に応える格好で、AIサーバーを製造する新工場をテキサスに建設し、データセンターの拡張も行う計画を明らかにしていた。
新しいエンタープライズ向けAIサーバーの開発が事実ならば、それはジョン・ターナス新CEO体制となったアップルにとって最初の大きな動きと言えるかもしれない。またアップルが自社開発のチップを一般消費者向け製品以外にも活用する準備ができていることを示唆するものとも言え、これまで個人向け製品を主軸としてきたアップルにとって、2011年1月に販売を終了した「Xserve」以来となる企業向けサーバー市場への参入となる。
なお伝えられるところでは、アップルは自社AIデータセンターにNVIDIAの高速チップ間通信技術であるNVLinkにサードパーティ製プロセッサーを統合する、NVLink Fusionの採用を検討しているとも言われている。
ただThe Informationは、アップルがNVIDIAの技術と同様のものを自社でも構築可能だと考えているとし、約1年前のこのプロジェクトが開始された当時、ハードウェアエンジニアリング部門を率いていたターナス氏も、急激に拡大するAIコンピューティング市場に商機を見出したのか、自社技術開発の取り組みを支持していたと述べている。
もしアップルが本当にAIサーバーを開発していた場合でも、その発売は2029年以前には行われない見込みであり、もっと言えば未発表プロジェクトである以上、正式に発表されるまでは途中で中止になる可能性もある。とはいえ、OpenAI やAnthropicといったAI企業がAIワークロード向けにMac miniやMac Studioを大量に購入しているとも伝えられる情勢であり、アップルのAIサーバープロジェクトには追い風状態にあると言えそうだ。
- Source: The Information
- via: Ars Technica
