「変態メガネ」批判に対応か

Meta「撮らない」新スマートグラス『Luna』開発のうわさ。6基のマイクでAIと対話

多根清史

Image:Mijansk786/Shutterstock.com

Metaが、カメラを省いた新型スマートグラス「Luna」を開発中で、今秋の発売を計画していると、テック業界向けの有料ニュースメディアThe Informationが報じている。

同メディアによると、Lunaはカメラを搭載せず、6基のマイクを備え、音声でMetaのAIチャットボットや、個人向けAIエージェント「Muse」とやり取りできるという。メガネの側面にはボタンがあり、これを押すとAIシステムを起動できるとされる。さらに、カメラを省くことでツルの部分をより細くでき、一般的なメガネに近い外観になるという。

なお、既存のMeta製スマートグラスにもマイクは搭載されている。Ray-Ban Meta(第2世代)の標準モデルは5基だが、度付きレンズ向けの「Ray-Ban Meta Optics(Gen 2)」は6基のマイクを備えている。

Lunaは、来週9月23~24日(現地時間)に開催されるMetaの年次開発者カンファレンス「Meta Connect」で発表される可能性があるとのことだ。TechCrunchは、さらなる情報を求めてMetaに問い合わせているが、記事執筆時点では回答はない。

今回の報道が事実であれば、MetaはLunaによって、カメラ付きスマートグラスに対するプライバシー上の懸念に配慮した選択肢を提供し、なおかつスマートグラスの利用層を広げようとしている可能性がある(ただし、音声を録音される可能性はある)。

既存のMetaのカメラ搭載スマートグラスは、ハンズフリーで写真やビデオを撮影できて便利な一方、まさにその機能が無断撮影などの迷惑行為に悪用される事例が複数報告され問題化している。一部では「変態メガネ(pervert glasses)」などと呼ばれるに至っており、同社は録画中であることを示すLEDを無効化した場合、カメラで録画できなくするソフトウェアアップデートを提供するなど、盗撮防止の対応に追われている。

米Gizmodoは、カメラ付きスマートグラスが、裁判所やレストラン、バー、一部の公共空間などで禁止されるケースも出ていると指摘している。

カメラを搭載しないLunaならば、少なくとも無断で映像を撮影されることへの懸念は大きく減り、周囲から「撮影されているのではないか」と警戒されにくい、より日常的なデバイスとしての道が開けるかもしれない。

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