100万円超でもMax Studioへの需要は高そう

Mac Studio新チップ「M5 Ultra」の速さを旧チップと比較。 ベンチ結果ではM1 Ultra比約2.25倍のCPU性能、対M3 Ultraでは?

多根清史

Image:Apple

アップルの最新ハイエンドチップ「M5 Ultra」を搭載したMac Studioが、9月22日に発売される。アップル史上「最もパワフルなチップ」で、LLM(大規模言語モデル)をデスク上で完全にローカル実行できると謳われており、その実力がどれほどのものか注目を集めている。

9月22日の発売を目前に控えるなか、未検証ながら、現時点で初とみられるベンチマーク結果が、ベンチマークデータベース「Geekbench Browser」に登場した。

Geekbench 7のCPUテストで得られたという結果によれば、最高性能モデルとなる36コアCPU搭載M5 Ultraは、シングルコアCPUスコアが3,774、マルチコアCPUスコアが52,516を記録している。

アップルはM4シリーズでは「Ultra」チップを投入しなかった。そのため直接の前世代となるのはM3 Ultraであり、32コアCPUを搭載する最高性能モデルでは、Geekbench 7の平均スコアがシングルコア2,920、マルチコア39,059だった。

アップルの公称値では、M5 UltraはM3 Ultraと比較してシングルスレッドCPU性能が最大1.25倍、マルチスレッドCPU性能が最大1.3倍高速とされる。今回のベンチマーク結果はその数値とおおむね一致、またはわずかに上回る内容だ。ただし、テスト環境や個体差によるばらつきが生じるため、絶対的な数値ではない点に留意したい。

ちなみに、第1世代のAppleシリコンでは、M1の平均マルチコアCPUスコアが8,582、M1 Ultraが平均23,328だった。つまりGeekbench 7のマルチコアCPUスコアでは、M5 UltraはM1の約6.1倍、M1 Ultraの約2.25倍に達する。

さらに、アップルが強調する「巨大なLLM(大規模言語モデル)を完全にデバイス上で実行できる」というAI用途では、大容量かつ高帯域のユニファイドメモリを利用できるメリットも大きいだろう。

GPUカードを複数使うシステムでは、GPUごとのVRAMにデータを分割し、カード間の通信も考慮する必要がある。一方、AppleシリコンではCPUやGPUなどが同一のユニファイドメモリ空間を利用できるため、1台のMacに収まる大規模モデルを扱いやすい。

M5 Ultraチップを搭載するMac Studio(36コアCPU/80コアGPU)の最上位構成は、96GB RAM/1TB SSDで118万3800円からとなる。個人用としては非常に高価なマシンだが、記事執筆時点でアップル公式オンラインストアを確認したところ、同構成は発売前にもかかわらず出荷までの期間が16〜18週間へ長期化している。

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