その点は意見が一致するトランプと習主席
“AI減速論”にトランプ氏と中国が反発。それぞれ「AIで勝つ者が勝者」「冷戦時代の戦略」主張

AI開発「いったん減速を」に米中そろってNO。トランプ氏「AIで勝つ者が勝者」、中国は「冷戦時代の戦略」
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9月12日(米現地時間)、Anthropicのダリオ・アモデイCEOは、安全性の評価や統制の仕組みが追いつくまで、最先端AIモデルの能力向上を意図的に減速させるべきだと呼びかけた。これにOpenAIのサム・アルトマンCEOやxAIのイーロン・マスク氏も賛同。大手テック企業のトップらが、最先端AIの最先端AIモデルの能力向上のペースを、安全対策に見合う速度まで抑えるよう求める動きが広がった。
しかし、米国のトランプ大統領は「AIで勝つ者が勝者になる」との趣旨を述べ、AI開発を減速させるべきだとの主張に否定的な姿勢を示した。さらに中国側も「恐怖をあおるもの」「冷戦型の戦略」と評し、同様に反発したと報じられている。結果として、米中両政府は、少なくとも現時点ではAI開発の減速をめぐるテック業界の呼びかけに否定的な姿勢を示しているようにみえる。
中国外交部の報道官は定例記者会見で、「恐怖をあおる行為や対立、悪意ある競争は、世界的なAIガバナンスの取り組みを妨げるだけで、誰の利益にもならない」と述べた。
さらに、中国国営メディアの環球時報は社説で、より強い調子で批判。「中国を標的とする封じ込め策が盛り込まれており、本質的にはAI分野における『冷戦時代の戦略』だ」と論じている。
中国側の反発は、トランプ大統領の姿勢とも似通っている。トランプ氏も、最先端AIの減速を求めるテック業界の声について、起こりそうもないシナリオを持ち出しているとして一蹴。アイルランドのゴルフコースで記者団に対し、「我々は中国にAI分野でリードしている。我々は世界で最も洗練された国であり、正直なところ、その状態を維持したい。AIで勝つ者が勝者となるからだ」と語っている。
もっとも、中国もAIの安全性を完全に無視しているわけではない。中国国家安全部の陳一新部長は最近、中国は「AIの安全リスクを予防・管理する体制の構築を加速しなければならない」と述べている。
トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、9月24日に会談する予定で、トランプ氏はAIについても協議すると述べている。少なくとも、米中両政府ともに、AIの安全性をめぐる国際協力の必要性を認めつつも、最先端AIの開発ペースを抑えるというアプローチには慎重な姿勢を示している。そこを出発点として何を協議し、どこに着地するのかは未知数である。
- Source: NBC News Reuters(1) (2) (3)
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