まだまだサービス価格かも

トランプの金ピカスマホ「T1 Phone」、いきなり50%値上げ。499ドルから749ドルに

多根清史

Image:Trump Mobile

昨年6月、米トランプ・モバイルが大々的に発表したスマートフォン「T1」は、複数回の発売延期を経て、ようやく今年6月に発売された。金ピカのデザインが注目を集めた本製品は、「プロモーション価格」として499ドルで購入可能になった。

しかし、それから3か月も経たないうちに、公式オンラインストアでの価格は749ドルに引き上げられた。実に約50%もの値上げである。

この「T1」は当初、公式画像が発表や投稿ごとに異なり、他社製品の画像を加工したものとみられたことから、「まだ実在していないのではないか」との疑惑も浮上していた。

そして出荷された実機の分解調査では、HTCの「HTC U24 Pro」(2024年モデル)と内部構造や基板の配置、ディスプレイ、搭載チップなどの構成がほぼ一致していることが判明した。一方で、金ピカの塗装やバッテリー容量、カメラ配置、スピーカー穴などには細かな違いもあり、U24 Proをベースに手を加えたモデルとみられている。

もっとも、749ドルという価格も、トランプ・モバイルにとってはまだサービス価格なのかもしれない。同社の幹部らはThe Vergeの取材に対し、当初の499ドルを「導入価格」と呼び、後の購入者は1000ドル未満の価格を支払う可能性があると示唆していたからだ。

トランプ・モバイルは、なぜこれほど急激に価格を引き上げたのか説明していない。ただ、最近のテック業界では、AIデータセンター需要によるメモリ不足と価格高騰を背景に、値上げラッシュが続いている。実際、アップルもiPhone DuoやiPhone 18 Pro/Pro Maxを発表する一方で、既存のiPhoneモデルを値上げしていた。

いわゆる「RAMmageddon(ラムマゲドン)」の波が、トランプ大統領の名前を冠したスマートフォンにも押し寄せてきたのかもしれない。

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