しかし値上げはナシ

復活の「NEOGEO AES+」メモリー不足直撃で11月の発売予定が2027年9月に延期

多根清史

Image:PLAION REPLAI

今年4月、レトロゲームやそのアクセサリーなどの復活プロジェクトを手掛けるPLAION REPLAIは1990年代に発売されたゲーム機の復刻版となる「NEOGEO AES+」を発表し、2026年11月12日に発売すると予告した。

1990年代に一世を風靡した「NEOGEO AES(Advanced Entertainment System)」を、開発元であるSNKとの協業によるもので、当時ゲームセンターに通っていたゲーマーたちにとっては、「アーケード版ゲームが家で遊べる」、夢のような憧れのゲーム機の復活となる。特に、青春時代を『餓狼伝説』シリーズなどに捧げた人々は、この製品の発売を聞いて、あの頃を思い出し心も高ぶったことだろう。

そんなオールドゲーマーたちの期待が高まっている状況だが、この度、残念ながらPLAION REPLAIはNEOGEO AES+の発売を2027年9月16日まで延期すると発表した。当初予定していた2026年11月から、約10か月の延期となる。

同社は公式発表で、延期を決めた理由について、「ファン、コレクター、小売パートナー」からの需要が予想以上に増加したためだと説明している。想定を上回る注文が集まり、より大規模な世界発売に向けて生産能力の拡大と部品確保が必要になったというわけだ。

同社は製造パートナーと協力して生産能力の拡大に取り組んでいるものの、ネックとなっているのが、例によって世界的なメモリー不足だという。「AIインフラへの投資によってもたらされた、世界的に前例のないメモリーチップ需要により、広く報じられている業界全体の供給制約が生じている」と説明している。

そこで、「世界的に供給が極めて限られた状態」、つまり深刻な品薄のまま2026年11月の発売に踏み切るのではなく、すでに入っている予約注文や、より大規模な世界発売に対応できるだけの部品を確保するため、「追加時間を取ることを選んだ」とのことだ。

ただし、明るい材料もある。発売は延期されるものの、製品価格は引き上げられない。オリジナルと同じブラックの通常版は3万2800円(税込)、ホワイト仕様の35周年記念モデルは4万9800円(税込)のままだ。また、受付済みの予約注文も維持され、引き続き出荷順の優先権が保たれる。

なお、PLAION REPLAIにはこれまでにコモドール64モチーフの小型ゲーム機「THEC64 Mini」や、Atari 2600の復刻ゲーム機「Atari 2600+」などを手掛けてきた実績がある。

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