クック氏は、取締役会長への移行後も高額報酬
アップル新CEO、前任クック氏に感謝伝える就任初日メッセージ。「来週の大規模な発表」も宣伝

この8月末、ティム・クック氏が15年にわたり務めてきたアップルCEOの座を退き、後任としてジョン・ターナス氏が就任した。その初日となる9月1日、ターナス氏が全社員向けに送ったとされるメモを、米9to5Macが入手したとして公開している。
このメモでターナス氏はクック氏に謝意を示し、アップルは「自身の価値観に従い、これほどの良識と人間性をもって率いたCEOに恵まれたことは、本当に幸運だった」と称賛している。さらに、クック氏がアップルにとどまり、取締役会長(執行会長)を務めることを心からありがたく思うと述べた。
クック氏は今後も取締役会長としてアップルに残る。9to5Macは、トランプ大統領や中国政府との関係を含む政治面での対応も、同氏の重要な役割になるとみている。
そしてターナス氏は、アップルを「世界で本当に最も偉大な会社」と呼び、CEO職を引き継いだことの栄誉と今後への意欲を示している。そのうえで、「来週には大規模なローンチがあり、素晴らしいものになるだろう」と予告した。9to5Macはこれを、翌週に予定される特別イベント「おはよう世界。」を指すものとみている。
さらに、すでに開発中の製品だけでなく、まだ想像すらしていない製品を、将来チームとともに生み出していくことにも言及。「世界でこのチーム以上に、ともに未来を築きたいチームはいない」と締めくくった。
では、ターナス氏はCEO職という栄誉とともに、どれほどの報酬を得ることになるのか。アップルはSEC(米国証券取引委員会)への提出書類で、同氏の2027年度の報酬について、基本給と目標額ベースの株式報酬を合わせて年5800万ドル相当とする方針を開示している。
内訳は、基本給が年300万ドル、株式報酬の目標額が年5500万ドルだ。株式報酬のうち4125万ドル相当は、アップルの株主総利回り(TSR)をS&P 500構成企業と比べた成績によって受取額が変動する業績連動RSU(制限付き株式ユニット)となる。残る1375万ドル相当は、一定期間の在任を条件に受け取る勤続連動RSUである。
要するに、年5800万ドルは「基本給300万ドル+株式報酬の目標額5500万ドル」という計算上の額であり、ターナス氏が毎年その全額を確実に受け取るという意味ではない。株価やS&P 500企業との相対的な株主リターン、そして在任状況などに応じ、実際の株式報酬は増減する可能性がある。
一方、取締役会長に移るクック氏の2027年度の報酬パッケージは、基本給200万ドルと株式報酬の目標額4500万ドルを合わせ、年4700万ドル相当とされる。9to5Macは、CEO退任後の取締役会長としては高水準の設定であり、アップルが今後もクック氏に大きな役割を期待していることを示すものだと伝えている。
なお、クック氏はCEO退任直前に、ターナス氏にポケモンチームを紹介していた。いわば、ピカチュウの「引き継ぎ」も済ませていたようだ。
- Source: 9to5Mac(1) (2)
