watchOS 27では多くの旧モデルがサポート打ち切り

Apple Watch Series 12/Ultra 4、「Siri AI始動」に合わせ『待望の性能アップ』か

多根清史

Image:Wongsakorn 2468/Shutterstock.com

今年秋に登場するとみられる次期「Apple Watch Series 12」と「Apple Watch Ultra 4」には、長らく待たれていたチップと処理速度の向上が見込まれると噂されている。

多くのアップル製品では、モデル更新に合わせて搭載チップの性能が着実に高まってきた。しかしApple Watchに関しては、CPUの処理性能そのものが毎年大きく向上してきたわけではない。BloombergのMark Gurman氏によれば、実際の性能は2023年にS9チップが登場して以降、大きく変わっていないという。

これまでのApple Watchは、CPU性能の向上よりも、薄型化やディスプレイの大型化、新機能の追加、そして終日利用できるバッテリー駆動時間の維持・向上を重視する傾向があった。

現行のApple Watch Series 11と同Ultra 3には、前世代と同じS10チップが搭載されている。そしてSeries 10は、本体をSeries 7〜9より約10%薄くしながら、バッテリー駆動時間は「最大18時間」を維持した。Series 11では、通常使用時のバッテリー駆動時間を最大24時間へ伸ばしたが、搭載チップはS10を継続していた。

また、流出したアップルの内部コードに基づく報道では、S10はS9と同じ「T8310」という内部アーキテクチャ識別子に属するとされ、CPU性能の大幅な刷新は確認されていない。

ただ、今年の最新モデルでは、これまでの状況が変わるようだ。Gurman氏は先月末、次期Apple Watchに「待望されていたチップやスピードの向上」が見込まれると伝えている。

次期Apple Watchでのチップ強化が本当であれば、9月にwatchOS 27が配信され、「手首の上でSiri AI」がデビューする時期と重なる。

このwatchOS版Siri AIは簡略版ではなく、iPhone、iPad、Macなどで提供される新しい対話型アシスタントの機能をApple Watchでも利用可能にするものだ。自然な会話形式の質問応答、文脈を踏まえたフォローアップ、メモやメール・メッセージなどを参照するパーソナルコンテキスト機能の搭載が予想されている。

新チップによる性能向上が、こうしたSiri AIの応答性や使い勝手をどこまで改善するのかが、注目されるポイントだ。

ちなみに、watchOS 27がSeries 8以前のモデルや初代Ultra、SE(第2世代)をサポート対象から外す背景にも、新機能を安定して動作させるためのハードウェア要件が関係している可能性はある。ただし、アップルは対応機種を絞った詳しい理由を明らかにしていない。

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