オンライン機能を備え自作ソフトが開発しやすいため
セガ最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」、25年後も新作ゲーム開発が続く

セガ最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」は1990年代末に発売され、2001年3月に製造を終了した。それから25年が経過した今なお、新作ゲーム『White Creek』が開発中であり、Kickstarterでクラウドファンディングが予定されている。
本作の開発はStory Bird Studios、販売はPixelHeartが担当する。ジャンルはサバイバルホラーで、主人公はエクソシストのアリシア・モレッリ。彼女は、さまよう魂に取り憑かれた雪深い小さな町を調査する。超能力や銃器、携帯電話を駆使しながら、取り憑かれた人々を処刑するか除霊するかを選択し、調査に関連するパズルを解き明かしていく。
『White Creek』はSteam版も予定されているが、最初からドリームキャスト向けに設計されているという。Story BirdはKickstarterで、「このゲーム機の技術的可能性を最大限に引き出すために取り組んだ。3D環境、映画のようなカメラワーク、そしてNAOMI(ドリームキャストをベースとしたアーケード基板)時代の大作にも匹敵するビジュアルエフェクトを実現している」と説明している。そして、「本作はこのゲーム機のために作られた」と付け加えた。
ドリームキャスト向けゲームは、セガが家庭用ゲーム機事業から撤退した後も作られ続けてきた。ハッカーたちが、このゲーム機を自作ソフト(ホームブリュー)の理想的なプラットフォームとして注目したためである。初歩的なオンライン機能を備えていたことに加え、GD-ROMという独自ディスク形式が比較的短期間で解析され、ハードウェアを改造することなく通常のCDから起動できるようになったことが背景にある。
さらに、セガがドリームキャストの主要な機能をネットワークに依存させていなかったため、現在では一般的となった、メーカー側が遠隔操作でゲーム機を使用不能にする仕組み(いわゆる文鎮化)が組み込まれていないことも大きいようだ。
ドリームキャスト向けゲーム販売では、PixelHeartやJoshProdがよく知られている。そのほかにも、レトロゲームの移植やリメイク、エミュレーション、オンラインゲーム向けサーバーの運営を手がける独立系チームや趣味の開発者が数多く活動している。The Dreamcast Junkyardなどのサイトでは、膨大なゲームライブラリの紹介とともに最新情報を発信しており、Redditのドリームキャストコミュニティも非常に活発である。
ソフトウェアの改造や独自ローカライズなど、著作権上グレーな部分を含む活動も少なくない。とはいえ、市場に存在した期間がわずか2年半だったドリームキャストが、それから四半世紀を経た現在もなお、新作ゲームが作られ続けるほどの生命力を保っていることには感慨を覚える。
- Source: Kickstarter
