容量は1,024Wh

Jackery、67mmの“最薄級”ポータブル電源「SlimPower H1」

編集部:平山洸太

「Jackery SlimPower H1」

Jackery Japanは、薄型設計のポータブル電源「Jackery SlimPower H1」を7月15日に発売する。価格は119,800円(税込)。

67mmの薄さを採用したデザインによって設置性を高めたポータブル電源。動作音も静かで、「いざというときも安心して使える」モデルだとしている。横置き(スタンドが付属)と縦置きだけでなく、別売の壁掛けブラケット(1,999円・税込)を使うことで壁掛けもできる。外形寸法は600×325×67mm、質量は10.5kg。

横向きに設置することもできる

容量は1,024Whで、定格出力は800W、瞬間出力は最大1600W。冷蔵庫は365Lであれば約19時間、106Lであれば約29時間の可動が行えるとのこと。テレビの場合は約12時間、水槽ヒーターは約2.5時間動かせるとしている。拡張バッテリー(79,000円・税込)によって、最大2,048Whまで容量を増やすことも可能だ。

本体にはディスプレイを搭載しているが、置いた向きに応じてディスプレイが90度回転する仕様となっている。バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオンを採用し、サイクル寿命は6000回(初期容量の70%)。充電時間は最短1.5時間。パススルー機能、0.01秒でバッテリー供給に切り替えるUPS機能も備える。

背面端子部

本製品の開発のきっかけとして、世の中の「環境の変化」と「トレンドの変化」があったのこと。環境においては、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の通行リスク、エネルギーの高騰と電気代の上昇、平年を上回る台風の発生・接近の予測といった状況があるとしている。

またトレンドでは、ポータブル電源を「普段から使うことで、いざというときもすぐ使えるように」という意識変化がでてきていると説明。一方で、ポータブル電源は重くてかさばるため、押し入れ等にしまい込んでいるユーザーもいるという。

また、同社が公式SNSで実施したアンケートにおいて、停電時に使えず困る家電で冷蔵庫が圧倒的に1位を獲得。収納スペースが限られている首都圏の住宅においても、住宅にフィットするような製品が求められていたとしている。

ユーザーへのアンケート結果

そういった背景をふまえ、ユーザーの意見を取り込みながら製品を開発。今回のJackery SlimPower H1は、いざという時に「冷蔵庫を守れる」ような製品であるとした。

発表会では、Jackery Japan 法人営業本部 本部長の財部隼人氏が登壇し、今後のビジネス戦略について言及。アウトドア、日常、防災といった用途の単品提案ではなく、ソリューション提案といったプラスアルファにも注力していくとした。

Jackery Japan 法人営業本部 本部長 財部隼人氏

具体的には、ペットや建設現場といった「こういったところでも使えるんだという気付き」を提案していきたいとのこと。防災売り場やアウトドア売り場だけでではなく、冷蔵庫売り場、DIY・工具売り場などにも広げていきたいという。

また、販路別製品(オンラインとオフライン)の棲み分けを強化していくことも説明。今後は公式ストアで販売していないモデルをオフラインで強化することにより、「現場に足を運んで頂いた」ユーザーに向けた製品を増やしていき、他社との差別化を行っていきたいとした。

そして、直営店を原宿に11月中旬オープンするべく準備を進めているそうだ。場所は直近でポップアップストアを実施したところで、カフェを併設し、内装を新たに再設計するとのこと。「様々なことにチャレンジしながら成長していきたい」と財部氏は意気込んだ。

直営店のオープンが発表された

そのほかJackeryでは、テレビCMを全国で7月13日まで放映中。JリーグクラブのFC東京とのパートナーシップも締結し、「Jackeryを身近に感じて頂けるような」ブースを毎試合展開するとしている。加えて、昨年8月の富山県滑川市を皮切りに全国の市町と防災連携協定の締結を進めており、先月の広島戦三次市で12自治体となった。