発射台を再建しなければ打ち上げができません

Blue Origin、ロケット大爆発事故の原因を未だ究明できず。しかし飛行再開には自信

Munenori Taniguchi

Image:Blue Origin

米Amazon共同創業者ジェフ・ベゾスの宇宙企業Blue Originは5月末にフロリダ州のロケット発射施設でNew Glennロケットの燃焼試験中にド派手な大爆発事故を起こした。

Blue Originは(スケジュール的に間に合うならば)NASAのアルテミス3号ミッションにおいて、同社の宇宙船であるBlue Moonをオリオン宇宙船とランデブー飛行させ、さらにドッキング試験まで行うことを予定している。その打ち上げに使用するのがNew Glennロケットであるため、速やかに事故原因を特定し、対策を施すことが期待されている。

そのためには、同社は爆発によって吹き飛ばされてしまった避雷塔をはじめ、New Glennロケットを発射台まで移動させる大型トランスポーター、さらに発射台やそれにほど近い場所にあった敷地内の設備や建物の復旧もしなければならない。

Image:Blue Origin

Blue Originのデイブ・リンプCEOは、今週発表された爆発事故に関する中間報告で、「初期分析では、ロケットの第1段の後部が原因とみられる」とし、「複数のカメラアングルとセンサーからの膨大なデータ」を活用して対策に取り組んでいるとした。ただ、爆発が起こった根本的な原因の特定が依然として完了していないことも認めている。

New GlennロケットはBlue Originが約10年をかけて開発した大型ロケットで、2025年1月に初の打ち上げを実施している。5月28日の事故はNew Glennロケット4度目の打ち上げに向けた準備のさなかに起こった出来事だった。

Image:Blue Origin

同社は現在、できるだけ早くNew Glennロケットを飛行可能な状態に戻したいと考えている。そのためにはこの巨大なロケットを打ち上げるための発射台の再建を早急に完了させなければならない。

また、ロケット組立棟で組み上げられたロケットを起立した状態で発射台まで運ぶのでなく、巨大なクレーンで吊り上げて発射台に立てる方法を用いるとした。リンプCEOは、この方法なら予想よりも早くNew Glennロケットの打ち上げを再開できるだけでなく、同ロケットの飛行頻度を高めることにもつながると述べている。

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