Proシリーズなどに限定する可能性も

MacとiPadがまもなく値上げか、ただし低価格モデルは据え置きの予想も

Munenori Taniguchi

Image:Apple

アップルのティム・クックCEOは、メモリー価格の大幅な値上がりに対してこれまでiPhone、iPad、Macの価格を維持してきたが、「この状況はもはや維持できなくなってきている」と述べた。

クック氏は具体的な値上げ時期には言及しなかった、Wall Street Journal(WSJ)が先週水曜日に掲載した記事によれば、MacやiPadに関してはすぐにも値上げの価格改定があるかもしれないという。iPhoneに関しては、9月にiPhone 18シリーズと折りたたみ式iPhoneの発表が予定されているため、それまでは値上げは見送られる見込みだ。

最安価格が599ドルからだったMacBook Miniは、599ドルの最安モデルが廃止され、799ドルからになった(ただしこのモデルはSSD容量が増量された)。また、メモリー容量の大きなMac miniとMac Studioの最上位オプションも段階的に提供が終了している。

テクノロジー系調査会社IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏は「世界はAIによって変革されているが、同時に、われわれはAIの恩恵を受け始める前から、デバイスの購入価格ですでにその代償を支払わされている」と述べた。

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AIデータセンター建設ラッシュにより、市場に出るはずのメモリー(RAM)やストレージをAI企業が買い占める状況がもう長く続いている。CNBCによれば、スマートフォン、PC、その他の電子機器メーカーは順番待ちをするか、優先的にアクセスするために追加料金を支払う必要がある。退任まで3か月を切ったクックCEOの発言は、これまでその市場支配力のおかげで価格上昇の影響を特に受けにくいと考えられてきたアップルでさえ、もはやその神通力が通用しないところまで供給不足が進行していることを浮き彫りにしている。

今年はMac Studio、Mac mini、 iMacの新製品の発売が予想されている。まだ発売時期などについての情報はないが、新型の発売は、顧客の反発を避けつつ引き上げるための手段になるかもしれない。

CNBCは、考えられる可能性としてアップルが価格引き上げをProシリーズなどのハイエンド端末に限定するかもしれないと述べている。高価格帯の商品を選ぶ顧客は、多少の値上げがあっても購入を躊躇しない可能性が高いと考えられるからだ。IDCのアナリスト、ジェロニモ氏も、アップルはが999ドルのiPhone Proと1,199ドルのiPhone Pro Maxの価格を100ドル引き上げるが、一方でエントリー向けの端末の価格は据え置くと予想している。

IDCは今年、スマートフォン価格が全体で20%値上がりすると予測しているが、直近でアップルはMacBook NeoやiPhone 17eをいずれも599ドル(日本では9万9800円)で市場に投入し、価格重視の消費者からの支持を拡大しつつある。調査会社CCS Insightのアナリスト、サイモン・ブライアント氏は、アップルがさらにこの機会を利用してライバル勢から市場シェアを奪う可能性を指摘している。

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