カバーで着せ替え

エレコム、卵型マウス「EGG MOUSE」40周年の新モデル。コンパクト&継ぎ目のないデザイン

編集部:平山洸太

「EGG MOUSE」(ティールブルー)

エレコムは、「EGG MOUSE」を7月中旬に発売する。カラーはブラック、ホワイト、ティールブルー、コーラルピンク、イエローの5色。予想価格は4,980円(税込)となる。

1988年に発売した「EGG MOUSE」の40周年を記念した新モデル。これまで2度のリデザインを重ねており、今作で3度目の刷新となる。「絵になる、まいにちを。」をコンセプトに、ただの入力機器ではなく暮らしに彩りを与える存在として、いつでもそばに置きたくなるような佇まいを目指してデザインしたという。

カバー(ソフトシェル)は製品ごとに2つのカラーが付属。ホワイトにはホワイトとグレージュ、ブラックにはブラックとネイビー、コーラルピンクにはピンクとコーラルピンク、イエローにはグレー&イエロー、ティールブルーにはミント&ティールブルーが同梱されている。カバーの単品販売はされないが、追加カラー、エルゴ形状、より大きいサイズのカバーといった構想はあるという。

5色それぞれに2つのカバーが付属する

EGG MOUSEは “エレコムの原点” とのことで、当時四角いものが主流だったマウスを丸くしたことで好評を博した。それまで同社はケーブル等を扱っていたが、増えるPC需要のなかでオリジナル製品に挑戦。1年目のデザイナーが持ちやすさを追求した結果、卵の形に気づいたという。手に持ちやすい形状、手に取りやすい価格により、エレコムのマウスの認知を広げる大きなきっかけになったそうだ。

オリジナルのEGG MOUSEは上述の通り1988年に登場。エレコムのアイデンティティとして節目ごとにデザインを改変し続けており、20周年の2008年には卵を象徴するような形状を採用。30周年の2016年では肉抜きしたデザインを採用し、Bluetoothや無線の技術も取り入れている。

左から、初代、2代目、3代目

3度目となる新モデルは、EGGという「ユニーク」なアイデアを道具として「誠実」に作り込むという点、マウスというオフィス機器を「暮らしを彩るプロダクト」にするかという2点を考えながらデザイン。その結果、継ぎ目のない美しく手触りがよいコンパクトな卵形状と、ホイール以外は削ぎ落とした極限のミニマルデザインを目指して開発された。

なおこの2点は、エレコムを象徴する存在を目指すうえで、原点・軌跡・未来を紐解いて辿り着いたという。具体的には、10年以上前に目指していた「まだ世にない『ユニーク』な発想」、直近で追求してきた人々が求める形状や価格という「人に寄り添う『誠実』なものづくり」、そして理美容や調理家電といった暮らしの領域にも広げていく「『仕事』から『暮らし』への拡張」となる。

エレコムの直近の取組や思想をもとに企画した

そうして生まれた新モデルは、面白いアイデア商品ではなく道具として価値を感じてもらえる製品を目指した。ハイブリッドワークが進み、ドレスコードもカジュアルになっていくなか、空間に馴染んでくれる佇まいと操作性とモバイル性を追求。インテリア・持ち物にこだわるハイブリッドワーカーに向けたコンパクト・ファッショナブルなマウスだとしている。

デザインでは、コンパクトなサイズに加えて、誰もが触ったことのある卵のサイズと手馴染みの良さを実現。人工では生み出せない、自然が生み出した美しさを表現したという。毎日触れるものだからこそ触感にもこだわり、シリコン製のカバーは丁寧に磨き上げ、継ぎ目を感じさせない心地の良い手触りに仕上げたそうだ。

カバーと蓋を外した様子

ボタンは全ボタンが静音仕様となっている。中央上部にもボタンを搭載しており、ここに専用ソフトで機能を割り当てることが可能。ジェスチャー機能を組み合わせることでボタン数以上の動作が可能になっている。接続はBluetoothを採用し、3つまでのデバイスを登録して背面ボタンで切り替えられる。

裏面の様子

バッテリーは単4電池1本で、約1年間利用できる。カバー装着時の外形寸法は約55W×47H×71Dmm、質量は約50gとなる。

本機のパッケージ

発表会では設計の苦労も語られた。上述の通り本モデルでは、コンパクトな卵形状と継ぎ目のないミニマルデザインを目指しているが、実現には塗装や2色成形、タッチセンサーの採用などが必要で、製品が高価格になってしまうと考えていたそうだ。また、本体が小さいため電池の収納スペースがなく、基板を複数枚使うことで内部機構を収納するつもりだったという。

多くのユーザーが手にとって暮らしに取り入れられる製品を目指すため、多くの工夫が取り入れられている。たとえば、マウスのクリックパーツと電池蓋を一体化することで、表面に電池蓋(機械的な部分)を見せないように設計。電池を3次元的に配置することで、内部の干渉を防ぎながら入手しやすい単4電池を導入している。

電池の配置を工夫

基板においては、クリック部分と基板のスイッチに距離があるため、基板が2枚になる可能性があった(コスト増の原因に)。これを1枚にするため、ホイールを空中に浮かせるための機構(ホイールホルダー)や、スイッチを長くする工夫を行っている。スイッチについては、電池ケースで支える構造にしているとのこと。

基板枚数の削減も実現

継ぎ目については、シリコンカバーを提案することで対処。コストを抑えつつ継ぎ目のない外観を実現でき、さらに本体を傷から保護したり、グリップ性を向上したりというメリットも得られた。汚れたら洗うこともできる。なお、ABS素材とシリコン素材の2つの素材を使うことから色調整に時間がかかったそうで、デザイナーとエンジニアが中国の現地工場で2週間ほど缶詰になって調色したとのことだ。

新しいEGG MOUSEは、二子玉川・蔦屋家電内の「蔦屋家電+」にて、本日から発売前の先行展示を開始する。あわせて、エレコム公式ダイレクトショップにて、先行予約を7月13日まで行う。

開発時のプロトタイプも展示
開発時のプロトタイプも展示

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