ASUS、最上位ビジネスノート「ExpertBook Ultra」。超軽量990gやタンデム有機ELなど4構成

編集部:平山洸太

「ExpertBook Ultra」(モーングレー)

ASUS JAPANは、ビジネス向けノートPCの最上位モデル「ExpertBook Ultra」を発表。6月17日から順次発売する。

ビジネス向けに展開する「ExpertBookシリーズ」の最上位として投入されるモデル。年初のCES 2026で発表されたモデルが日本にも展開される格好だ。

フォトセッションの様子

ExpertBookシリーズでは、ASUS Storeで個人購入可能な「Pシリーズ」と、法人専用窓口等で購入できる「Bシリーズ」を展開。それぞれ、個人事業主や小規模法人、中・大手企業を対象としている。

ExpertBook Ultraでは、ASUS Store販売モデルの「モーングレー」色と、法人・企業向け販売モデルの「ジェットフォグ」色を用意している。モーングレーは約1.1kg、ジェットフォグは約990gのモデルとなる。その他のスペックも若干異なっている。構成および想定価格(税込)は以下の通りだ。

「ExpertBook Ultra」(ジェットフォグ)
  • ジェットフォグ(Core Ultra X7 プロセッサー 358H/64GB/1TB)499,800円
  • ジェットフォグ(Core Ultra X7 プロセッサー 358H/32GB/512GB)449,800円
  • モーングレー(Core Ultra 7 プロセッサー 356H/32GB/1TB)399,800円
  • モーングレー(Core Ultra 5 プロセッサー 325/32GB/512GB)299,800円

両モデルとも14型のタッチパネル対応/3K解像度の有機ELディスプレイを採用している。ジェットフォグについては、プラスチックディスプレイを採用することで軽量化と割れにくさを実現。一方でモーングレーは、有機ELパネルを2枚重ねたタンデム構造により、通常よりも約3倍の明るさを実現しつつ、最大40%の消費電力削減を行っている。

これに伴ってディスプレイのスペックが若干異なっており、ジェットフォグのリフレッシュレートは120Hz、最大HDRピーク輝度は1,000nits。モーングレーのリフレッシュレートは30〜120Hz、最大HDRピーク輝度は最大1,400nitsとなる。

ジェットフォグには明るいタンデム有機ELを採用。映り込みも低減している

どちらもディスプレイはノングレアとなるが、Corning Gorilla Matteを採用することで映り込みを抑えている。一般的なアンチグレアでは40〜80GUのところ、本モデルでは19GUとのことで、最大80%の映り込み低減を実現しているそうだ。また、ギラつきも最大50%低減している。

耐久性も追求しており、米軍規格MIL-STD-810Hに基づく11カテゴリー・24項目のテストをクリア。これに加えてASUS独自基準の内部評価基準に基づくテストを実施している。たとえば、最大5万回(1日24回で6年以上)のヒンジテスト、最大5万回の筐体ねじれテストなどを行っている。また、ディスプレイにはGorilla Glass Victusを採用する。

発表会では耐久性の実演テストも行われた。まずは10kgの重りを乗せても壊れないかチェック。続いて、1Lの水をキーボード部分にかけても壊れないかを確かめ、どちらのテストも問題なくクリアした。なお同社では、気象観測用バルーンを飛ばし、エベレストに匹敵する高度環境(-42.5度)での検証も行ったそうだ。

水をかけるデモも実施
実際に高度環境に飛ばしたという

冷却システムには、0.15mmの液晶ポリマーファンブレードを97枚搭載し、0.1mmの高強度なアルミニウム型冷却フィンを備えた「ASUS ExpertCool Pro」を採用。これにより、同じスペースで14%の冷却面積を拡大し、静音性を実現したという。

「ASUS ExpertCool Pro」

さらに、エアフローを最大化させる背面3つの排気口により、中央の空気圧を12%向上。SSDとCPUを効率的に冷却することで、ターボモードでは50Wのパフォーマンスモードで動作できるとする。また、液晶部分を開いた際も閉じた際(クラムシェルモード)のどちらでも、ヒンジ背面の排気口を塞がないエアフロー設計を採用している。

なお、ウィスパーモードでは、木の葉が落ちる音だという20dBの静音性を実現。スタンダードモードでは、ささやき声(30dB)よりも小さい28dBとなっている。バッテリーは70Whで、最大26時間の駆動時間を実現している。約15分で約30%の充電が行える急速充電にも対応する。

タッチパッドは、ガラスの質感によって滑らかな操作感を追求。さらに、110平方センチメートルの広さ、6つのセンサーによる高精度な検知性能によって、外付けマウスがなくても快適な操作感だとアピールする。AAC製のハプティックモーターによる触覚フィードバックを備えており、これによる耐久性と信頼性の高さ、快適なユーザー体験も目指した。

タッチパッドを大型化
ハプティックを採用する

6スピーカーシステムを採用しており、2基のデュアルマグネティックウーファー、2基の専用トゥイーターも内蔵する。独自のスタック構造によってコンパクトなスペースに各ユニットを収納し、振動を抑えつつもクリアで洗練されたサウンドを提供するという。Dolby Atmosもサポートする。

6スピーカーシステムを採用

ほか、天板、キーボード面、天面部すべてにナノセラミックテクノロジーを採用し、硬度9Hの高耐久性を目指した。Windows Helloによる指紋認証と顔認証もサポート。NIST SP 800-192準拠のセキュリティも特徴だとする。

アンバサダーに俳優の綾野剛さんが就任し、新CMも公開された。本人の登壇は叶わなかったものの、ビデオメッセージにて「軽さとそれとは相反するような確かな強さを感じました」「これは単なる道具ではなくビジネスのパートナーになれる存在」だと語った。

綾野剛さんがアンバサダーに

冒頭には、ASUS会長のジョニー・シー氏が登壇。コロナ禍で行えなかった海外訪問を7年ぶりに行ったとし、その最初の地に日本を選んだとしている。

ASUS会長 ジョニー・シー氏

「今、私たちは大きな変革の最前線に立っています。AIの時代です」とシー氏は説明。All in on AIというビジョンのもとAIへの取り組みを加速し、「PC、サーバー、IoTに至るまで幅広い領域で先進的なAI技術を開発し、企業の皆さまがよりスマートに、より迅速に、より効率的に働ける環境を実現しています」と述べた。

「法人市場には大きなビジネスチャンスがあると考えています」とシー氏。「コンシューマー市場で培った強みを基盤に、法人向けソリューションへの投資をさらに加速しています」と説明する。そして、法人市場を支えるのはAI、品質、信頼の3つであり、「高品質で耐久性に優れたAI時代に最適なソリューションを提供してまいります」と宣言した。

法人市場を次なる成長の柱だとした

関連キーワード: