背景にはXboxの“持続不能”な財政難
Xboxが受賞スタジオCompulsion Games閉鎖へ?「素晴らしいゲームを作る」と称賛直後

Xboxが傘下のゲームスタジオCompulsion Gamesを閉鎖する計画だと、米Kotakuが報じている。同スタジオは『South of Midnight』や『We Happy Few』の開発元であり、最新作『South of Midnight』はデジタルメディア分野のストーリーテリングを顕彰する「Peabody賞」を受賞したばかりである。
影響を受ける従業員数は不明だが、LinkedInページでは約90人とされており、Kotakuによれば実際はそれよりも多いという。また、複数の従業員がすでにSNS上で求職活動を始めているとのことだ。
この動きは、Xbox CEOのアシャ・シャルマ(Asha Sharma)氏とMicrosoft Game Studiosヘッドのマット・ブーティ(Matt Booty)氏が、数日前に社内向け公開メール「Next 100 Days: Xbox Reset(次の100日:Xboxリセット)」を発表し、Xboxが直面している財務面および運営面の問題を明らかにした直後のことである。また、大規模な人員削減が今後数週間以内に始まる見込みだとの報道も出ていた。
さらに、Xbox Game Studios傘下のRareを率いていたクレイグ・ダンカン(Craig Duncan)氏が、就任から2年足らずで辞任したとも報じられている。
この一報が衝撃を呼んでいるのは、シャルマ氏が今年に入ってからCompulsion Gamesを高く評価していた経緯があるためだ。同氏は4月のGame Fileの取材で、「私たちが重視しているのは、素晴らしいゲームを作ることだ」と述べたうえで、『South of Midnight』がPeabody賞を受賞したことを誇らしげに語っていた。
一方のブーティ氏も、Compulsion GamesをXboxの受賞作戦略を象徴する存在として挙げていた。『South of Midnight』のPeabody賞受賞について、「現在のゲームのストーリーテリング能力を強く裏付けるものだ」と評価し、さらに数週間前には新規IP部門でBAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー賞)も受賞したと強調していた。
この記事の掲載後、Kotakuはアップデートを追記した。スタジオ内部の情報源によれば、Compulsionの経営陣は現在、マイクロソフトとスタジオの将来を巡って「交渉中」であり、その詳細はまだ明らかにされていないという。つまり、スタジオ閉鎖はまだ確定事項ではなく、まさに瀬戸際でせめぎ合っている状況のようだ。
上記の「Xboxリセット」文書で、シャルマ氏とブーティ氏は今年度の「accountability margin(営業利益率に近い指標)」が約3%となり、前年より悪化すると明言した。この5年間でコンテンツやプラットフォーム、ハードウェア補助金に200億ドル超を投じたにもかかわらず、年商はこの期間に約5億ドル目減りしたと苦境を生々しく語り、この状況は「持続不能だ」と述べていた。今後、どのスタジオが閉鎖されても不思議ではない状況と言えそうだ。
- Source: Kotaku
- via: Gamesradar
