モバイルバッテリー市場は堅調に拡大中
モバイルバッテリーは「あと数年で終わるかも」とAnker創業者が予測

モバイルバッテリーは現代において必需品とする人も少なくなく、最もありふれたテクノロジー製品の1つだ。しかし、そのトップクラスのメーカーAnkerの創業者兼CEOが、数年後には消滅する可能性すらあると述べたと報じられている。
中国の報道によると、Ankerの創業者兼CEOである陽萌(Meng Yang)氏は最近のインタビューで、モバイルバッテリーが数千億元規模の市場へ成長する可能性は低いとの見方を示した。さらに「过几年就死了(数年したら終わるかもしれない)」と述べたという。
楊氏はモバイルバッテリーを、MP3プレーヤーやカセットプレーヤー、CDプレーヤーといった過去の消費者向け電子機器になぞらえた。これらは「ユーザーが買い始めてから市場に見捨てられるまでのライフサイクルはせいぜい10年程度だった」であり、その後は別の製品に置き換えられるとしている。
2011年に創業したAnkerは、当初はモバイルバッテリー事業により海外市場を急速に開拓してきた。しかし、同社の事業構造はすでに大きく変化している。2025年の売上高は305億1400万元(前年比23.49%増加)で、そのうち充電・蓄電関連はおよそ半分を占めている。ただし、従来型のモバイルバッテリーはもはや中核事業ではなく、より幅広い充電アクセサリー、スマートデバイス、エネルギー貯蔵製品を展開している。
そして2026年第1四半期の売上高は76億800万元で、前年同期比26.93%増だったが、純利益は4億7200万元で、前年同期比4.87%減少した。
今年5月の2025年度株主総会において、Ankerは充電関連製品の品質管理問題につき「充電製品のモデル数が多すぎた」と認めている。2024年だけでもモバイルバッテリーは約100モデルもあり「どんな企業でも100種類ものモバイルバッテリー製品の品質を維持することは不可能だ」と付け加えたと報じられている。
現在、モバイルバッテリー市場が縮小している事実はなく、それどころか堅調に拡大しているとの調査結果もある。それでも、スマホ内蔵バッテリーは技術の進歩により「サイズはそのままに大容量化」が進む傾向もあり、数年先は正確に見通しにくい。その最前線に立っているAnkerだからこそ、見えている変化の兆しがあるのかもしれない。
- Source: IT Home
- via: Gizmochina
