「広告でよく見かける架空ゲーム」の再現も一部で流行
Anthropic最新AIで『マインクラフト』風ゲームが生成される。わずか5000円程度で

Anthropicの最新AIモデル「Claude Fable 5」を使い、ブラウザ上で動く簡易版『マインクラフト』を50ドル未満の推論コストで作成できたとの報告が注目を集めている。
RedditユーザーのFiLo420blazeit氏は、Fableに『Minecraft』をHTMLで再現させた様子を示す短い動画を公開した。「HTMLとJavaScriptだけで動くMinecraft風ゲームを作れ」といったシンプルなプロンプトを与えた結果だという。
動画では、ワールドが生成され、プレイヤーがその中を移動し、適切な効果音とともにブロックを設置し、インベントリを開き、TNTを爆発させる様子が確認できる。さらに簡易的なBGMも流れており、マイクラらしさを成立させる多くの要素が再現されている。投稿者はその出来栄えについて「本当に、本当に出来が良い」とコメントしている。
投稿者は正確なコストは把握していないとしながらも、費用はおよそ30ドル程度だったと見積もっている。この額はモデルの推論に使用した総クレジット量を指していると思われる。なお、Fable 5のAPI利用料金は、入力トークンが100万あたり10ドル、出力トークンが100万あたり50ドルとされており、投稿者の見積もりはその範囲内に収まる利用だったと考えられる。
このチャレンジは、Anthropicが「これまでで最も強力なAIモデル」とうたう最新モデルの能力を試す目的で行われたものだ。そしてMinecraft再現テストを見事に完了したことから、スレッド内では「次はGTAやHalf-Life 3のような、より複雑なゲームを作るべきだ」といった声で盛り上がっている。
一方で、この投稿者はコードや実際に動作するHTMLページ、使用したプロンプトを公開していない。そのため、一部では結果を偽装している可能性を指摘する声も上がっている。
しかし、日本国内でもFable 5を使い、数時間でミニゲームを制作できたとの報告が相次いでいる。この最新AIモデルがゲーム開発との相性に優れていることは間違いなさそうだ。広告でよく見かける架空のゲームを、実際にプレイ可能な形で再現できたという投稿も話題になっている。
今年初めには、GoogleがAIによるワールド生成ツール「Project Genie」を公開した直後、任天堂の『スーパーマリオ64』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』風の世界を即座に生成できるとの報告が相次ぎ、ゲーム関連企業の株価が大きく下落していた。
もっとも、その時点ではステージ設計やゲームループ、経済設計といったゲーム開発に不可欠な要素までは自動生成できず、市場への影響はほどなく薄れていった。それでも、ゲーム開発におけるAIの存在感は今後さらに強まっていきそうだ。
