DOS時代を彩った様々な音源を搭載

古のISAバス用Sound Blaster Pro互換サウンドカードが「数多くの要望」に応え突如再販

Munenori Taniguchi

Image Orpheus II

レトロPCマニア、DOSゲーマーなどのニッチな界隈で話題となった究極のISAサウンドカード「Orpheus II」が突如再発売された。

2023年に発売されたそのPCパーツは2024年8月に最終ロットを製造し、その分で販売を終了していたため、もし当時入手できなかったDOSゲームマニアたちがいたら、急いで入手すべきかもしれない。

Orpheus IIのコンセプトはシンプルで、Windowsが普及する前、DOS時代のPCにおいて、用途によって様々な種類があったサウンド関連の機能を1枚のカードに集約するというものだ。

当時のPCは標準では音源は搭載されておらず、FM/PCM音源を搭載するSound Blasterや、ローランドなどのMIDI機器をコントロールするMPU-401インターフェース、Gravis UltraSoundなど多岐にわたったが、Orpheus IIはこれらの音源や機能をすべて搭載する全部盛りのサウンドカードとなっている。

MS-DOS上で動作した当時のPCゲームは、作品によって対応するサウンド機能が異なることが多く(多くははSound Blaster互換だったが)、すべてを楽しむにはいくつものサウンド用ハードウェアを揃える必要があった。

また当時は、PCIバスも普及し始めていたものの、サウンド関連の拡張ボードはISAバスを使用することが多く、IRQ割り当てなど、初心者には難解な技術上の制限もあって、なかなか正常動作させるのが難しくもあった。

そのため、現在も動作可能な386、486、Pentium時代のレトロPCハードウェアを持っていて、DOSや初期のWindows用ゲームをプレイしているマニアなゲーマーにとって、1枚のカードでほとんどの音源を利用できるOrpheus IIは非常に便利な物となるはずだ。また、いわゆる「チップチューン」を本物の音源によるサウンドで鳴らしたい人にもこのサウンドカードは重宝するかもしれない。

もし、このISAカードが使える(ISAバスを備える)PCを現役で使用し、DOSゲームなどを楽しんでいるのなら、Orpheus II購入の判断は急いだ方が良いだろう。

価格は世界各国への追跡付き航空便送料込みで1枚340ユーロ(約6万3000円)と高額で、予約注文は5月31日が締め切りとなっているが、開発チームは予約注文の締め切りを1週間延長すると発言している。発送は7月下旬から8月上旬に開始される予定だ。

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