高完成度&高機能のロボット掃除機

もう床掃除は丸投げの時代。強力吸引×回転モップで隅々まで追求、Dreame「L40s Pro Ultra」徹底検証

コヤマタカヒロ

一般家庭向けのロボット掃除機が登場して20数年。ようやく普及が広がり、多くの家庭で使われるようになった。

当初はゴミの吸引のみで、家具や壁にぶつかりながら、部屋をランダムに走り回り、半ば強引に掃除をしていたが、最新のロボット掃除機の多くは、センサーやカメラを搭載し、部屋のマップを作成して障害物を回避しながらスマートに掃除ができる。

さらにゴミの吸引だけでなく、拭き掃除にも対応。充電台はゴミの回収に加えて、モップの洗浄や汚水の回収などできるベースステーションに進化している。

「L40s Pro Ultra」(直販価格199,800円・税込)

そんな中で、高い清掃力やメンテナンス性、アプリの使い勝手の良さなどのバランスの良さで注目を集めているのがDreame(ドリーミー)の「L40s Pro Ultra」だ。購入しやすいミドルクラスのモデルながら、段差を乗り越える機能やAI汚れ検知機能などワンランク上の性能を備えているのだ。

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自社工場を持つ世界シェアの高いロボット掃除機メーカー

「Dreame」は日本市場への本格参入が遅かったこともあり、日本では知名度がそこまで高くないが、実は世界120か国でロボット掃除機を販売しており、世界シェア5位(2023年12月末時点)を誇るグローバルなロボット掃除機メーカーだ。

2017年に清華大学出身のメンバーを中心に設立された航空宇宙科学をコア技術とするスマート家電ブランドで、数少ないロボット掃除機の自社工場を保有。さらに毎分15万〜18万回転と、世界初かつトップレベルの回転数の高速モーターを開発するなど、高い技術力と品質を誇っている。

高い清掃力と静音性、使い勝手の良さを兼ね備える

まずは今回レビューした「L40s Pro Ultra」について簡単に紹介していこう。最大19000Paの吸引力によるゴミの吸引とデュアルモップによる拭き掃除に対応したロボット掃除機と浄水・汚水タンク、最大100日分のゴミが溜められるダストパックを備えたベースステーションを備えた完全自動ロボット掃除機だ。

ロボット掃除機本体のサイズは直径350mm、高さ103.5mm
背面にはサイドブラシとメインブラシ、2つのモップパッドを配置。サイドブラシと右のモップパッドはモップエクステンド機能により、本体から飛び出して掃除できる仕組み

ベースステーションは、自動ゴミ吸引のほか、自動給水やモップの75度温水洗浄と乾燥、自走洗剤投入、モップを洗うウォッシュボード自体を自動洗浄する機能も搭載しており、ダストパックが溜まるまで拭き掃除用の浄水・汚水のケア以外は不要で使い続けられる。

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ベースステーション上部の浄水・汚水タンク
ベースステーションの前方のダストタンクカバーにダストバックと洗剤タンクが収納されている

また、ロボット掃除機本体の走行性能も優秀だ。Pathfinderによるスマートナビゲーションを採用し、AI RGBカメラとデュアルレーザー3D構造化ライトの組み合わせで障害物回避機能も実現している。段差は1段で22mm、2段構造の場合、22mm+18mmで最大40mmの段差を乗り越える走破性を実現している。

本体上部のレーザーセンサーによるPathfinder スマートナビゲーションで室内をマッピング。前面のAI RGB+デュアルレーザー 3D 構造化ライトで障害物を回避する

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高い静音性と使い勝手のよさを実感

実際に「L40s Pro Ultra」を使ってみた。ベースステーションは340W×591H×457Dmmとやや大きめ。ただし、ロボット掃除機本体はすっぽりと収まる仕組みだ。左右5cmずつ、前方1mを開けて設置する。

スマートフォンにアプリを導入し、本体カバー内のQRコードを読み取ったあとは、画面の指示に従って操作するだけで簡単に設定できた。

後は浄水タンクに水を入れておけば、アプリ上で「掃除開始」をタップすると部屋のマッピングや位置情報を確認した後、掃除がスタートする。このアプリの設定や初期起動時に手間がかかるモデルが多いのだが、Dreameは非常にスマートに掃除がスタートできた。

初回の掃除が終わったところ。どういうルートで掃除したのかがわかる(左)/「CleanGenius」の設定画面。クリーニングモードが2種類から選べる。カスタムモードならさらに細かな設定が可能(右)

掃除モードとしてAIが自動制御してくれる「CleanGenius」を搭載。汚れが強い所は2回掃除してくれる。さらに、吸引と拭き掃除を同時に行うモードだけでなく、汚れが広がりにくい、吸引掃除をした後に拭き掃除を行うクリーニングモードも搭載し、より丁寧な掃除が可能だ。

掃除を開始したロボット掃除機はゆっくりと室内を進んでいく。障害物は回避し、ソファの脚の周りなどもしっかり回転しながら掃除をしていく。床に落ちている細かなゴミなどもしっかりと吸い取ることができた。

モップエクステンド機能でソファの脚周りを拭き掃除しているところ。しっかり掃除できる

このとき好印象だったのが、掃除時の音の静かさだ。「L40s Pro Ultra」はドイツの認証機関TUV(テュフ)のベビー向け低騒音認証を取得している。もちろん、サイドブラシの回転する音やモーター音はするのだが、日常生活の邪魔にならないレベルだった。

一通りの掃除が終わるとアプリ上にマップが表示され、吸引掃除をしたコースと、拭き掃除の軌跡が表示される。また、マップ上には障害物も表示されるため、掃除前の片付けのヒントにもなる。

そして、最も良かったのが水拭き機能だ。「L40s Pro Ultra」のベースステーションではモップパッドの自動着脱ができる。

吸引掃除のときはモップパッドを取り外すことで、毛足の長いカーペットなどを濡らすことがなく、水拭きのときだけ装着する、といった使い方ができる。また、毛足の短いカーペットのために、最大10.5mmまでモップを持ち上げる機能も備えている。

また、モップパッドはモップエクステンド機能によって本体底部から大きく外に飛び出して掃除できる(最大40mm)。このため、壁際0mmや部屋の隅まで、本体が近づけない場所もしっかり水拭き掃除できた。

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バランスに優れた全自動ロボット掃除機

「L40s Pro Ultra」は非常にバランスに優れたロボット掃除機だった。一般的な汚れなら、十分以上の吸引力と拭き掃除機能でしっかり床をきれいにしてくれる。実際、AI制御の「CleanGenius」モードで掃除したときは、床の汚れが十分取れていないため、2回目の水拭きをおすすめされた。指示に従って操作するだけで部屋の清掃ができる。

掃除終了後に汚れの強いエリアを検知。再クリーニングが実行できる(左)/マップは分割したり、家具を設置したりして細かくカスタマイズが可能。掃除の順番や部屋別の設定ができる(右)

掃除が終わった後は、定期的に汚水を捨てるだけでいい。モップの自動洗浄、乾燥機能を搭載する上、汚水タンクには銀イオン消臭モジュールが取り付けられるので、汚れや臭いが気になる夏場でも清潔に運用できる。

汚水タンクに銀イオン消臭モジュールを取り付けた様子

本体底面のメインブラシには「HyperStream絡まり除去デュオブラシ」を採用しており、髪の毛やペットの毛の絡まりを防ぐ構造。煩わしいブラシのケアも不要だ。

さらにアプリによるカスタマイズ機能が充実しているのもポイントだ。精度の高い「スマート汚れ検知 2.0」機能に加えて、拭き掃除のパワーや水拭き時の水の量や回数なども細かく設定可能となっている。

アプリから多くの機能が利用できる

また、掃除エリアを部屋ごとに分割することで、優先順位を付けたり、掃除モードを変えたりもできる。ちょっとした段差なら乗り越えられるので、引き戸のレールや障子の敷居を越えて他の部屋の掃除ができるのも便利だ。

初めて「L40s Pro Ultra」を使って掃除した後は、床がすべすべにきれいになっていることにきっと感動できるはずだ。ゴミの吸引だけでなく拭き掃除まで高いレベルで自動で行ってくれる。

LEDライトが進路を照らすることで、暗い場所でも正確に走行できる

せっかくロボット掃除機を導入するからには、きちんと掃除して欲しい。そんな当たり前の要望に応えてくれる。日々の掃除をロボット掃除機に任せたい、と考える家庭に「L40s Pro Ultra」をおすすめしたい。

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