AI生成動画を避けやすくなります

YouTubeがAI動画を自動判定、自己申告なしでもラベル付与へ

多根清史

Image:Alex Photo Stock/Shutterstock.com

YouTubeは、「自動でAI生成動画を検出してラベル付けする」新機能を発表した。クリエイターによる手動での開示義務は継続される一方、2026年5月より、YouTubeのシステムによる「内部シグナルを用いた自動検出」が順次導入されるとのことだ。

これまでは、クリエイターがAI利用を自己申告する仕組みだった。しかし今後は、プラットフォーム側の自動検出も加わる二重体制となる。

対象となるのは、「フォトリアル(実写と見まがうような)で、意味のあるAI加工/生成コンテンツ(photorealistic and meaningfully AI altered or generated content)」を含む動画だ。具体的には、実在人物の顔差し替えや、実在の場所・出来事をAIで改変した映像などを指す。一方で、単なるアニメ調の表現や、明らかに非現実的な映像などは対象外とされる。

クリエイターが生成AI利用の有無を開示しておらず、なおかつYouTubeのシステムが「優位なフォトリアルAI利用」を検出した場合、動画には自動でAIラベルが付与されるという。もしシステムが誤ってラベルを適用した場合でも、クリエイターはYouTube Studioから手動でステータスを修正・更新できるとのことだ。

ただし、GoogleのDream ScreenやVeoなど、YouTube/Google提供の生成AIツールで作成されたコンテンツや、C2PAメタデータによって完全にAI生成だと証明されている動画については、クリエイター側でラベルを外すことはできず、永久に固定される仕様となる。

さらに、視聴者がひと目でAIコンテンツだと認識できるよう、AIラベルの表示位置も変更される。長尺動画では動画プレイヤー直下の目立つ場所へ移され、Shortsでは動画上にオーバーレイ表示されるようになる。

もっとも、こうしたAIラベルが付与されても、動画のおすすめアルゴリズムや収益化の可否には影響しないという。あくまで「視聴者に適切なタイミングで正しい情報(コンテキスト)を提供するため」の施策とのことだ。仮にAIラベルによって再生数や収益が減少したとしても、それは視聴者自身の判断によるものだと示唆されている。

YouTubeによれば、この仕様変更は「ユーザーから寄せられていた “透明性は欲しいが、同時にプロセスはシンプルであってほしい” という要望」に応えたものだという。なるべくAI生成動画を避けたい一方で、クリエイターの自己申告だけでは透明性が不十分だという不満が広がっていたようだ。

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