約60万円超とUltraな価格になる可能性も

中止報道の「折りたたみiPad」実は開発中? “折り目なしヒンジ”採用の続報

多根清史

Image:Robert Way/Shutterstock.com

アップルは依然として大型の折りたたみiPadを開発中であり、今秋に発売が予想される初の折りたたみiPhone「iPhone Ultra」と同じく、折り目のないヒンジ設計を採用するとの噂が報じられている。

中国Weiboを拠点とするリーカー、数码闲聊站(Digital Chat Station)氏は、サプライチェーン筋の情報として「アップルおよび競合他社の大型折りたたみ機種も、折り目のないヒンジ方案を採用する」と伝えている。ただし、発売時期に関する具体的な情報には触れていない。

昨年7月、台湾DigiTimesは折りたたみiPadについて、「製造上の困難」「折りたたみディスプレイ技術による生産コスト増加」「大型折りたたみデバイスに対する消費者需要の弱さ」を理由に、開発が一時中止されたと報じていた。

だが、Bloombergは今年3月に開発が継続していると報道。さらにその後、別の中国リーカーが「iPad Proの売れ行き低迷を受け、計画は断念された」と主張するなど、情報は錯綜している。

Bloombergの以前の報道によると、アップルは当初2028年発売を目指していたものの、重量・機能・ディスプレイ技術に関するエンジニアリング上の課題から、2029年へ延期される可能性が高いという。

本製品は、サムスン製の約18インチディスプレイを搭載するとみられている。クラムシェル形状で閉じた際は、アルミ筐体のMacBookに似た外観となり、外側ディスプレイは搭載しないという。開いた状態では13インチ級ノートPCほどのサイズになる一方、全面ディスプレイ仕様のため物理キーボードは非搭載とされる。

昨年10月時点の試作機は約1.6kgもの重量があり、通常のiPad(約0.45〜0.6kg)の2〜3倍に達すると報じられていた。

ネックとなるのは、大型折りたたみディスプレイによる価格の高さだろう。18インチOLED折りたたみディスプレイは確実に高価になるとみられており、今後数年間で部品価格が下がらなければ、価格は3900ドル(約62万円)に達する可能性も指摘されている

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