PROから継承したDUALサーモモジュール採用

ソニー“着るエアコン”が第6世代。さらに強冷却の小型軽量モデル「REON POCKET 6」発表

編集部:平山洸太

「REON POCKET 6」。左にあるのが外部センサー「REON POCKET TAG 2」

ソニーサーモテクノロジーは、ウェアラブルサーモデバイスキット「REON POCKET 6」を5月12日に発売する。価格はオープンだが、本体のみで25,300円、外部センサー「REON POCKET TAG 2」とのセットが27,500円(どちらも税込)の実売が予想される。

首元に装着して体表面を直接冷やしたり温めたりできる “着るエアコン” のシリーズ第6世代モデル。小型のDUALサーモモジュールを新たに開発して搭載することで、冷温部の温度を従来比最大マイナス2度にしたとしている。

従来の「REON POCKET 5」は、基本機能をシンプルに備えたモデルとして引き続き販売する。また、一日中パワフルな冷却が特徴のフラグシップモデル「REON POCKET PRO Plus」(4月21日発売の新モデル)を上位機種として用意し、全3機種のラインナップで展開していく。

左から、REON POCKET PRO Plus、REON POCKET 6、REON POCKET 5

大きな特徴となるDUALサーモモジュールは、上位のREON POCKET PRO Plusに搭載している仕組みを小型化して搭載するかたち。2つのサーモモジュールを強弱をつけながら交互に冷やすことで、継続して冷たさを感じられるように意図している。

DUALサーモモジュールを採用して冷却面が広がった

なお、このサーモモジュールには、ベイパーチャンバーをREON POCKET PRO Plusと同様に搭載する。サーモモジュールの熱をベイパーチャンバーで拡散し、放熱フィンとファンを組み合わせて放熱するようになっている。

本体の内部パーツ

冷却面の温度は同社のテストにおいて、室温35度の環境かつ安静状態で10分経過後の場合で、21.2度の体表面温度を実現。同条件でREON POCKET 5は23.3度であり、最大マイナス2度の能力向上だとする。ちなみにREON POCKET PRO Plusでは、さらに低い19.7度を実現している。

ネックバンドには、新たな「アダプティブ・ホールドデザイン」を採用し、28〜46cmの首周りに対応。バンド内部のメカニカルフレキシブルチューブの径を大きくすることで柔軟性が向上し、首元へのしなやかな追従を実現したという。先端部には、柔らかいシリコン製のバンドサポーターも備える。

また、熱を逃がすためのエアフローパーツが改良。伸縮と排気口部分の角度調整が可能になったことで、服やスタイルによって調節できる。本体カラーはライトグレーとすることで、白い服でも透けにくいように。滑らかなデザインによって、装着時の目立ちにくさにも配慮している。

エアフローパーツは伸縮および角度調整が可能。側面にボタンも搭載した

これまではスマートフォンからのアプリ操作を前提としていたが、新モデルでは操作ボタンから、すべての基本的なコントロールが行える。これは、従来の「REON POCKET PRO」や「REON POCKET PRO Plus」と同様の仕様となる。

安全性にも配慮しており、本体に複数のセンサーを搭載することで過熱によるトラブルを防いでいる。付属USBケーブルにも温度センサーを搭載し、ACアダプターによるトラブルにも対処できるようにしているそうだ。また、本体は防塵防滴に配慮した設計も行っている。

冷却面側の比較。左から、REON POCKET PRO Plus、REON POCKET 6、REON POCKET 5

バッテリー持続時間(COOLレベル4の場合)は5.5時間。なお、大容量バッテリーをアピールするREON POCKET PRO Plusは10時間、REON POCKET 5は冷却面温度が6より高いこともあり7.5時間となっている。

本機の充電時間(80%まで)は約60分で、REON POCKET 5の約90分から短縮させている。大容量のREON POCKET PRO Plusは約120分。

発表会で同社代表取締役社長の伊藤健二氏は、REON POCKETユーザーのアンケート結果から、51%のユーザーが通勤時に使っていることを紹介。利用時間では、全体の70%が3時間未満であり、50%が75分以下だという。1回の利用は平均30分だそうだ。

同社代表取締役社長の伊藤健二氏は、新モデルは通勤時のパワフルな冷却体験に最適化させつつ、フラグシップのテクノロジーを凝縮したと説明。PRO相当まで冷却できるのに「気軽に使える」と強調した

また、東京では年間猛暑日日数が2025年に過去最多の29日を記録している。加速する暑さに対してさらなる冷却温度を提供するため、通勤にフィットする小型・軽量かつ強冷却のモデルを開発したとしている。

暑くなる都市圏のニーズは日本だけにとどまらず、REON POCKETは25年度で20か国に展開している。ソニーストアのダイレクトオンラインを中心に展開しており、特に韓国・香港、フランス・ドイツが好調に推移しているそうだ。2026年はアメリカとニュージーランドへの展開も予定している。

さらに日本では、ブランド初となるテレビCMを関東エリアで6月22日から予定。電車広告(山手線、横須賀線・総武線快速)も同日より開始する。日本では現在、REON POCKETの認知度は10.9%だというが、認知者の約半数(44&)が購入しているデータもあり、広告展開によって認知を拡大していく狙いだ。

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