発売時期はAIの仕上がり次第。最速で2026年9月?

「カメラ搭載AirPods」完成間近か。“見るSiri”実現?

多根清史

Image:photoschmidt/Shutterstock.com

アップルが開発中のカメラ搭載AirPods Proは完成に近づいており、現在「高度な」テスト段階に到達しているとBloombergが報じている。デザインや機能セットはほぼ確定しており、早ければ近く量産が始まる可能性があるという。

より具体的には、アップル社内のテスターが、DVT(設計検証テスト)段階にある新型AirPodsの試作機を積極的に使用しているとのこと。これはPVT(生産検証テスト)直前の最終段階にあたり、一般的には量産品と極めて近い外観を持つ状態だ。

搭載されるカメラは、ユーザーの周囲に関する視覚情報をAIへ提供する「Siriの目」として機能するものであり、写真や動画を撮影するためには設計されていないという。視覚データをクラウドへ送信する際には、小型LEDが点灯して周囲に知らせる仕組みも備え、プライバシー侵害への懸念に対応するとされる。

これらのカメラは左右のイヤホンに内蔵され、解像度は低めとのこと。カメラ収納のためステム(軸)は従来より長くなる一方、それ以外の外観はAirPods Pro 3に近いものになるとみられている。

アップルは、ユーザーがモノを見ながらSiriへ質問できるようにしたい考えであり、その操作感はチャットボットアプリへ画像をアップロードする機能に近いものになるという。また、見たものに基づくリマインダー機能や、周囲の状況を確認しながら行う高度なターンバイターン方式のナビ案内も提供される可能性があるとのことだ。

一方で、Vision Proのようなジェスチャー操作には対応しないとされる。2026年内発売と噂されるAIスマートグラスについても、現時点ではジェスチャー操作機能を搭載する予定はないという。

これに先立ちBloombergは、iOS 27のカメラアプリにも、ビジュアルインテリジェンスを組み込んだSiriモードが追加されると報じていた。Siriモードでは、シャッターボタンにApple Intelligenceロゴが表示されるという。これにより、食品パッケージの栄養表示ラベルをスキャンして食事情報を記録したり、名刺などから直接「連絡先」アプリへ情報を追加したりすることが可能になるとされている。

アップルは当初、このカメラ搭載AirPods Proを2026年前半に発売する予定だったという。しかし、より高度なAI版Siriの準備がまだ整っていないため、製品投入は遅れているとのことだ。

刷新版SiriはiOS 27、macOS 27、iPadOS 27向けに9月導入予定とされており、新型AirPods Proも同時期に発売される可能性がある。もっとも、アップルが強化版ビジュアルインテリジェンスの品質に満足できなかった場合、AirPodsの発売をさらに延期する可能性もあるとされる。

また、新型AirPodsの製品名については、カメラ追加によって現行AirPods Proより価格が上昇する可能性があることから、「AirPods Ultra」という名称が検討されている可能性もあるという

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