ただし再起動すると再インストール必要
PS5でLinux動作に成功、Steamゲームもプレイ可能

ある開発者がPlayStation 5の一部バージョンでLinuxを動作させる方法を編み出し、そのインストール手順をGitHub上で公開している。
2026年3月、開発者のAndy Nguyen(別名、TheFlow)はPS5の初期モデルにLinuxを移植し、実際にゲームをプレイする様子を公開していた。この人物は数年前、PS5システムの脆弱性を発見してソニーに報告していた経緯がある。
この改造はディスク版PS5専用であり、ファームウェア3.xxまたは4.xxでのみ動作する。最新の5.xxファームウェアでは動作しない。Nguyenは「1.xxファームウェアのサポートは将来的に検討する可能性はあるが、主な焦点にはならない」と述べている。
これはハードウェア改造を伴わないソフトモッドであり、電源オフや再起動で状態は消失する。そのため、Linuxを起動するたびに再度exploit(脱獄)を実行する必要がある。
また、PS4で見られたようなホームブリュー(ゲーム機のネイティブ環境で自作アプリを動かす非公式ソフト)や違法コピーゲームの実行を可能にするものではない。Nguyenがプレイしているゲームも、いずれもLinux上で動作する正規のSteamライブラリである。
Linuxのインストールは、ソニーによりパッチ済みのハイパーバイザー脆弱性を利用するが、それだけでは不十分であり、別の脱獄ツール(umtx2 exploit)による初期コード実行も必要となる。具体的には、ローカルPC上に偽のDNSサーバーとHTTPSホストを構築し、PS5のマニュアルページ参照をリダイレクトすることでexploitをトリガーする仕組みである。
実際のパフォーマンスは良好であり、Ubuntu上でGrand Theft Auto Vがレイトレーシング有効で60fps動作し、『Marvel’s Spider-Man』も1440p・60fpsで実行できることが確認されている。
インストールされたLinux環境は、カスタマイズされたVRAM割り当てと実用的なファン制御を備えている。さらにNguyenは、PS5をレストモードに移行させ、次回起動時にLinuxを再開できるシャットダウン機能の追加も検討しているという。
PS5へのLinuxインストールは、Linuxコマンドに精通していることが前提となる。もっともNguyenは「本体が文鎮化する可能性はない」と説明している。すべての手順はGitHub上で公開されており、質疑応答のためのDiscordサーバーも用意されている。
