法人向けの「VAIO Pro PK-R」も用意

VAIO初のCopilot+ PC「SX14-R」発表。Panther Lake搭載、放熱改良でファンノイズ低減

編集部:平山洸太

VAIO初のCopilot+ PCが登場した

VAIOは、同社初となるCopilot+ PCを発表。個人向けの「VAIO SX14-R」と法人向けの「VAIO Pro PK-R」を5月22日に発売する。SX14-Rの価格は最小構成で269,500円から(税込/VAIOストア価格)。

ハイエンド軽量大画面モバイルとして、ハイエンドライン「SX Line」に加わる最上位モデル。ディスプレイは14.0型ワイド(縦横比16:10)、最軽量構成時は約948gからの質量を実現している。通常はノングレアパネルだが、個人向けの通常カラーでもフラッシュサーフェス(グレア)を選べるようになっている。

アスペクト比は16:10。新たな壁紙も新開発された

カラーはファインブラック、ディープエメラルド、アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインレッドの5色。特別色として、勝色特別仕様、ALL BLACK EDITIONも用意する。各カラーに合わせた壁紙も新規で開発。この壁紙では素材をテーマに、「原材料のダイナミックなイメージ」「成形して、カーボンや金属の硬質感にいたる過程」を表現したという。

全てのカラーラインナップ

プロセッサーには、インテル Core Ultra シリーズ 3(Panther Lake)を採用。現行モデルと比べてパフォーマンスが23%向上しているほか、NPU性能は4.5倍の最大50TOPSを実現している。上位構成のCore Ultra 7 プロセッサー 366H(法人向けのみ)/356HとCore Ultra X7 プロセッサー 368H(特別色限定)は、電源強化や放熱能力向上で高パフォーマンスを持続的に発揮させる「VAIO TruePerformance」に対応する。

インテル Core Ultra シリーズ 3を採用する

どの構成を選んでもCopilot+ PCの要件を満たすことができ、コクリエーターやライブキャプションといったWindows 11の最新AI機能を利用できる。SSDは、現行から77%の速度向上を実現した第5世代(PCIe Gen5)のハイスピードSSDを選択することが可能。メモリにおいても、広帯域なLPDDR5Xを16〜64GBまで搭載できる。

開発においては、インテル Core Ultra シリーズ 3は熱密度の上昇と最大動作温度低下により、CPUの冷却管理が厳しくなったという課題に対処する必要があったとのこと。放熱性能を向上させるために各種検討を行い、結果としてフィンを改良(通気抵抗の低減やフィン枚数増加)することで、ベンチマークスコアを10%高めたという。

放熱部分のフィンを改良している。ヒートパイプの追加も試したが、フィンの改良が最も効果があったという

具体的には、ファンの回転数において「これ以上うるさいと感じるエリア」が現行モデルと比べて約半分(44→21%)に。より高速なSSDを採用しつつも、温度を排熱部分で2度、キーボード面で約1度低下させている。キーボード面が体温以下で動作することで、より快適に作業できるようになったそうだ。

バッテリーは新たなプロセッサーによって駆動時間が延びており、動画再生時で約20.5時間を実現している。また、スペック上の時間(JEITA規格)だけでなく、実駆動時間を延ばすための新機能として、ウェブカメラのフレームレートを制限して消費電力を低減する「エコ撮影モード」も搭載。従来からの「ノールック節電」や「いたわり充電モード」なども備える。

オンライン会議設定にエコ撮影モードが追加

なお、VAIOでは長く使い続けられることを目指しており、新製品ではバッテリー駆動時間が著しく短くなった場合に「バッテリー無償保証サービス」を受けられる。バッテリー満充電の容量が3年以内に80%以下(個人)/4年以内に60%以下(法人)の場合、無償交換を受けられる。また引き続き、メーカー保証期間内のバッテリー不具合の保証サービスに対応する。

オンライン会議向けに、3マイクによるAIノイズキャンセリング機能、4つのマイクモード(プライバシー/会議室/プライベート/標準)に対応する。このうち会議室モードは、「相手の声を聞く際に正面の声は聴こえるが隣や対面だと正面に比べて聞こえづらい」というフィードバックに対処し、正面以外の対面も聞きやすくなった。これは内部スピーカー等のチューニングによって実現したという。

ディスプレイ上部に2つ、本体側面に1つのマイクを搭載している

そのほか法人向け販路限定で、外観を損ねずに簡単に着脱できるように新開発した、のぞき見防止フィルターも用意する。

新開発ののぞき見防止フィルター

VAIOでは、これからの「AIエージェント」時代では、PCは使う道具ではなく、共に考えるためのコミュニケーションツールになると考えているとのこと。さらに、PCの中には自分の価値観や仕事の進め方を理解した “もう一人の自分” が存在するようになり、PCのフォームファクター自体が変わる可能性もあるという。そうした未来を見据え、秘匿性の高い情報を扱うためのエッジデバイスとして、PCを進化させていくとしている。

なおVAIOでは、ノジマ全店舗を対象に「VAIOマイスター認定制度」の開始を4月7日に発表している。VAIOの製品知識とコンサルティング力を備えた販売員「VAIOマイスター」により、ユーザーそれぞれの利用目的や環境に応じた最適な提案を行うという。また、全国4つのノジマ店舗では、Microsoft 365 AI機能やVAIO独自機能を体験できる「VAIO Shop in Shop」を展開する。

VAIOマイスターの認定バッジ

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