駆動系は最初の5万kmまでメンテナンス不要
リカンベント型三輪自転車向けのチェーンレスペダルバイワイヤーシステム「PERS Chainless」が発売

1999年創業の英国リカンベント型三輪自転車メーカー、Inspired Cycle Engineering(ICE)が、電動ドライブトレイン「PERS Chainless」を発表した。これは同社の自転車からチェーンとギアスプロケットやディレイラーなどをなくして、ペダルバイワイヤー方式に置き換えるものだ。
リカンベント型とは、自転車や三輪自転車の形状のひとつ。通常の自転車がサドルに臀部をのせ、上半身が直立または前傾姿勢をとる格好になるのに対して、リカンベント型では背もたれ付きシートでやや仰向けに近い姿勢になるのが特徴となっている。この姿勢は空気抵抗が少なくなり走行しやすくなるとともに脚力の伝達効率が高く、長距離走で身体への負担が少ないのがメリットとなる。
一方で、強いペダル踏み込みが必要になる場面では立ち漕ぎができず、重心移動が難しいため速度が極端に低下するとバランスを崩しやすい(二輪の場合)。

「PERS Chainless」は、量産型のリカンベント型三輪自転車向けに設計されたペダルバイワイヤーシステムだ。このシステムはペダルの踏み込みやケイデンス速度をチェーンではなく電気的に駆動モーターに伝え、250Wのリアハブモーターに伝わり、75Nm(55lb.ft)のトルクを発生させる。

さらにペダル部分は発電機を兼ねており、ペダルの回転で得られた電流の余剰分は700Whのバッテリーに蓄えられる。このバッテリーはペダルをこいだときのアシストに使用される。アシスト量は設定にもよるが、最大で踏力の400%まで出力可能だ。電力はペダルをこいだときだけでなく、ペダルを後ろ向きに回した際に作動する回生ブレーキからも得られ、やはりバッテリーに蓄えられる。

この回生ブレーキは実際の走行時の減速操作の大部分を担うことになり、ブレーキパッドの減りも少なくなるというメリットがある。
PERS Chainlessシステムは専用のモバイルアプリと連携し、デジタルキー、GPS追跡、PINロック機能などを提供する。

PERS Chainlessは現在、受注生産で販売されている。ちなみに、ペダルバイワイヤー方式は、一部の電気自動車や高級バイクなどで採用されているが、最近はサイクリング分野に向けた技術も、ちらほら出まわり始めている。RivianからスピンオフしたALSOのモジュール電動アシスト自転車「TM-B」も、そのひとつだ。








- Source: Inspired Cycle Engineering
- via: New Atlas
