残虐というより狂気世界
『Bloodborne』R指定アニメ映画化。残虐表現を全面再現へ

ソニー・ピクチャーズがPlayStationの人気ゲーム『Bloodborne』を原作としたR指定の長編アニメ映画を開発中だと、米Varietyが報じている。スタジオ側は、ゲームの売りである残虐描写をしっかり取り入れる方針であるとされる。
これは、ソニー・ピクチャーズ モーション・ピクチャー・グループ(映画事業統括部門)社長のSanford Panitchが、CinemaConでのプレゼンで明らかにしたものだ。長年噂されてきた本作について、「ゲームの血みどろの精神に非常に忠実」になると説明したという。
原作ゲームはFromSoftwareが開発し、Sony Interactive Entertainmentが発売した作品である。獣と化した人々が跋扈する古都ヤーナムに、旅人が「狩人」として訪れる一夜を描く。右手には変形ギミック付きの「仕掛け武器」、左手には銃器を装備し、「盾」という概念が存在しないため難易度は高い。ヴィクトリア風ホラーの体裁から、次第にラヴクラフト的な狂気へとシフトしていき、「悪夢」の質が変化していく点も魅力である。
映画版は、PlayStation Productions、Lyrical Animation、そしてクリエイター/ゲーマーのSeán McLoughlin(JackSepticEye)が共同プロデュースする。
このうちMcLoughlinは、「『Bloodborne』の世界で長年活動してきたゲーマーであり、そのデジタル上の冒険は4800万人のオンラインファンにより追われている」と紹介されている。また、Lyrical Animationは、インディー系制作会社Lyrical Mediaが立ち上げたアニメーション部門であり、成人向けアニメ長編に特化した制作部門として知られている。
なお、原作の世界観やゲーム全般を統括したフロムの宮崎英高が関与するかどうかは、現時点で一切アナウンスされていない。現段階ではまだ初期段階にあり、Varietyもリリースの目標時期については報じていない。
原作ゲーム『Bloodborne』については、多くのPlayStationタイトルのリメイクを手がけ、現在は閉鎖されたソニー傘下のBluepoint Gamesが現行機向けに開発を望んだものの、却下されたと報じられている。今回のアニメ化企画をきっかけに、ゲームのリメイクが再始動するかどうかも興味深いところである。
