電子フロンティア財団も撤退を表明。混乱が続くXのインプレッション環境
X、釣り投稿と転載ニュースまとめの収益削減へ。段階的に最大80%カット

Xは、クリックベイト(釣り投稿)や転載ニュースまとめ系アカウントへの収益分配を段階的に削減していることを、同社のプロダクト責任者であるニキータ・ビア が明らかにした。
同氏は先週末、「すべてのアグリゲーターについて、今回のサイクルでの支払いを60%に削減し、次のサイクルではさらに20%減らす」と述べた。また、「すべての投稿で『🚨BREAKING』を使う常習的な釣り投稿者」も減額対象とする方針である。
ここでいうアグリゲーターとは、「自ら一次情報を生み出すのではなく、他人の情報をまとめて転載する」存在を指す。また「🚨BREAKING」とは、「大ニュース発生」などと煽る表現である。
「毎日100件の盗用リポストとクリックベイトでタイムラインを埋め尽くす行為が、本物のクリエイターを押しのけ、新規投稿者の成長を妨げていることは明白になった」とビアは述べ、「Xは発言やリーチを制限することは決してないが、プログラムやユーザーの操作に対して報酬を支払うことはしない」と付け加えた。
この発言は、複数の保守系ニュースアカウント(主に米国の右派インフルエンサー)が「収益化停止」の通知メールを受け取ったと報告した直後に出されたものである。
たとえば「Dom Lucre」こと Dominick McGee(ドミニク・マクギー) は、「🔥🚨BREAKING […] 私はこのプラットフォームで最初に非収益化されたクリエイターであり、それは丸1年続いた。収益化が復活したが、理由の説明もなく再び失われた。どうしてこんなことが起きるのか。私はXで最も努力しているクリエイターの一人だ」と嘆いている。
さらに、すべての投稿を速報扱いすることが「クリックベイト」である点は認めつつも、「私は何百回も投稿しているが、BREAKINGはごく一部だ」と主張している。もっとも、この投稿には、過去1週間で「BREAKING」という言葉を91回使用したことを示すコミュニティノートが付けられている。
また数日前には、データアナリストのネイト・シルバーが、Xから外部サイトへのトラフィックを稼ぐことが難しくなっている点や、右派系アカウントの優勢を問題視し、「エコシステムが壊れている結果だ」と批判していた。
これに対しビアはデータは正確ではないと反論し、Xのオーナーであるイーロン・マスクは「でたらめ(bullshit)」と切り捨てている。
もっとも、「エコシステムが壊れている」との指摘は他のデータでも裏付けられているとみられる。実際、電子フロンティア財団 も、投稿の閲覧数がX移行後に大幅に低下したとして、プラットフォームからの撤退を表明している。
- Source: TechCrunch
