その一方で「積極的に生成AIを受け入れている」とのCEO発言
Take-Two、AI部門トップら解雇。子会社RockstarのGTA6は『生成AIゼロ』強調

Take-Two Interactive(「GTA」シリーズのRockstar Gamesや『Borderlands』で知られる2K Gamesの親会社)が、AI部門のトップおよびAI関連の複数メンバーを解雇したと報じられている。
同社の元AI責任者であるLuke Dicken氏はLinkedInで、「自分とチームのT2(Take-Two)での時間が終わった」と述べている。さらに、「この優秀な人材たちが新たな職を見つけるための助けをいただけるとありがたい」「我々は7年にわたり、ゲーム開発を支援する最先端技術の開発に取り組んできた」と付け加えている。
Dicken氏は2014年からモバイルゲーム大手のZyngaでAI・データ関連組織を率いており、2022年にZyngaがTake-Twoに買収された後、2025年1月に親会社のAIトップに就任していた。また、同社の元AIリサーチディレクターを含む複数のAI関連スタッフも、別の投稿でこのニュースを裏付けている。
これは、Take-TwoのCEOであるStrauss Zelnick氏が投資家に対し、同社が「積極的にAIを受け入れている」と述べ、自身もこの技術に興奮していると語ってから、わずか数か月後のことである。
同氏は「当社にはスタジオを含め、数百に及ぶパイロットおよび導入ケースがある。効率性の向上やコスト削減、そしてデジタル技術が常に可能にしてきたこと――すなわち、単調な作業がより容易かつ重要性の低いものとなり、クリエイターがより興味深い作業、すなわち優れたエンターテインメントを生み出すことに集中できる機会を創出する――そうした可能性が見えてきている」と述べていた。
その一方で、同氏は次期超大作『Grand Theft Auto VI』について、「生成AIはRockstarが作っているものにゼロである。彼らの世界は手作業で作られており、ビルごと・ストリートごと・近隣ごとに作り込んでいる。プロシージャル生成ではないし、そうあるべきでもない」と明言している。
一見すると矛盾しているように見えるが、Zelnick氏の中では「単調で機械的な作業についてはAIで効率化・コスト削減・規模拡大を図る一方、GTA6のような超大作の中核部分にはAIを用いない」という線引きがなされているとみられる。
近年、ゲーム開発において中核となるコンテンツ制作に生成AIを導入することへのユーザーの反発は根強い。たとえば昨年ヒットした『Clair Obscur: Expedition 33』でも、開発中に仮置きで使用していた生成AIによるテクスチャが製品版に残っていたことが問題視され、いくつかの受賞が取り消される事態となったことも記憶に新しい。
Take-Twoは、こうしたリスクを織り込みつつ、AIチームの解雇を『GTA6』などRockstar作品における「人の手による創作」というブランド価値を守るために行った可能性もある。
- Source: LinkedIn
- via: Gamesradar
