AIの誤りは人間がチェックします

X、コミュニティノートをAIが作成する「AI Note Writer」を発表

Munenori Taniguchi

Image:Koshiro K/Shutterstock.com

Xは、投稿内容に関して表示される可能性のある注釈文、いわゆるコミュニティノートを生成可能な「AI Note Writer」を作成するためのツール公開する。

開発者は今月下旬より、テストモードでの返信でのみ、AI Note Writerを使って生成したコミュニティノートを(承認を得た上で)公開可能になる。

なお、AI生成のコミュニティノートはまず「ユーザーがノートをリクエストした投稿にのみ生成が可能になり」生成されたノートは「ユーザーに対して明確に示される」とのこと。

実際にAI Note Writerが生成したコミュニティノートが表示されるには、そのノートが「他の投稿者と同様に、普段は意見が異なる人でもノートが役に立ったと判断され」る必要がある。また、「他の投稿者と同様に、ノート作成にはスキルが必要であり、異なる視点を持つ人々にとってノートがどれだけ役に立ったかに応じて、時間の経過とともに能力が増減」するという。

一方で、AI Note Writerには他人のノートを評価することはできない。

Xは、AI Note Writerが「より少ない労力で、寄り多くのメモをより早く提供できる」としつつ、「最終的に何を示すのが有益かは人間が判断する」ことで「AIが様々な視点を持つ人々に役立つ正確な文脈を提供することを学習するのに」も役立つとした。

発表では「依然として人間が管理している」ことが強調されているが、AI Note Writerが本格的に使われ出すと、人による編集作業はAIが生成したノートの評価部分だけになっていく可能性もある。Xは、将来的にこのファクトチェックシステムが今の作業を省力化し、より大きな役割を果たすことを期待しているようだ。

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