今年のA18とA18 Proはほぼ性能差ナシ

来年の「iPhone 17」は引き続き3nmチップ、「iPhone 18」はProのみ2nmチップ搭載か

Image:Apple/YouTube

本日(9月20日)ようやくiPhone 16シリーズがユーザーの手元に届き始めたばかりだが、早くも来年の「iPhone 17」と再来年の「iPhone 18」シリーズに搭載されるチップの噂が報じられている。


アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 17シリーズの4モデルすべてに3nmチップが採用される一方で、iPhone 18には2nmチップが搭載されると述べている。ただし、コスト上の問題から全てのiPhone 18モデルに2nmチップが載るとは限らないという。

iPhone 17 Pro搭載の「A19」シリーズチップも3nmプロセス(回路線幅)に留まるとの予想は、調査会社TrendForceも述べていたことだ。iPhone 15 ProモデルのA17 ProはTSMCの第1世代3nm技術「N3(N3B)」で製造され、今年のA18/A18 Proは第2世代の「N3E」、そしてA19は第3世代の「N3P」に移行し、数字の上では同じ3nmながらも改良されていく見通しである。

ここ最近のアップルはiPhoneの標準モデルとProモデルを搭載チップで差別化しており、今年もA18とA18 Proにより棲み分けしている。

が、A18とA18 Proの格差はさほど大きくない。両チップとも3nmプロセス製造で、CPUコア数も同じである。唯一の違いは、A18 Proには6コアGPUが、A18には5コアGPUが搭載されているという点だ。おそらくチップビニング、つまり製造されたチップを品質ごとに選別し、高品質なものは全てのGPUコアを活かし、そうでないものは一部無効にした結果だと思われる。

A18とA18 Proともに4年前のM1チップに性能はほぼ追いついたが、同じiPhone 16シリーズ間では「Pro」のブランド名に見合うほどの付加価値は見いだしにくい。2年後の「iPhone 18 Pro」モデルでは、2nmプロセスによる飛躍的な向上を期待したいところだ。

関連キーワード: