国内でも20機種を揃えており、7月以降も新製品を予定
中国最大のスマートホームブランド「Aqara」、日本での展開拡大へ。HomeKitやMatterへの対応をアピール
Aqara(アカラ)は、2024年2月5日より、国内にてAmazon公式店舗を開設し、7機種のアイテムの販売をスタートしたことで、正式に日本上陸を果たした。現在、ネットワークカメラ、カメラ付きドアホン、各種センサーなど、20機種を販売。日本国内展開について、メディア向けに説明会が実施された。
同社は、世界初のバッテリー駆動のHomeKit Secure Videoドアベル「スマートビデオドアベル G4」をはじめ、防犯カメラ/スマートリモコン/スマートホームハブの3in1機能搭載のスマートデバイス「スマートカメラG3ハブ」、そして日本初ミリ波レーダーテクノロジーを採用した「人感センサー FP2」といった、注目アイテムを紹介。
そして引き続き2024年7月以降も新製品の発売を予定しており、12月までに7アイテムを販売するという。
Aqaraは、中国最大のスマートホームソリューションブロバイダであり、1000以上の完全統合型のスマートIoT製品を提供するという。170以上の国と地域でサービスを展開しており、特許は1,500以上を取得、30以上の世界的な産業デザイン賞を獲得しているとアピールした。
2009年に会社設立後、2014年にスマートホーム業界へと参入し、2023年には既存のハブに「Matter」サポートを実装し、ネイティブMatterサポートを備えた最初のThreadデバイスを導入した実績を持つ。
グローバルマーケットにおいて、30以上の製品カテゴリーをラインナップしており、累計販売台数は4000万台を超えるという。
同社は、幅広い互換性を備えている点を最大の特徴としており、Apple Home/Googleアシスタント/Amazon Alexa/Samsung SmartThingsといった、スマートホームの主要なサードパーティプラットフォームと統合されていると説明した。
そして、AppleのHomeKit対応デバイスのプロバイダーのひとつであることをアナウンスする。スマートセンサー、ホームセキュリティーカメラ、スマートドアロックなど、280以上の製品がHomeKitに対応している。
また、2019年から中国、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、ドイツ、フランスのApple Storeで展示、および販売を行っているという。
Connectivity Standards Allianceが策定している、スマートホームの新たな標準規格であるMatterに対応しており、ネイティブ接続が可能なアイテムを揃えていることも強みであり、Apple/Google/Samsungといった主要ブランドと連携することで、Matterの早期導入を実現している。
AqaraはMatter対応のハブ製品を持つため、Matter対応サードパーティデバイスをシームレスに接続することが可能だとしている。
AIを積極的に導入していることもAqaraの特徴だとしており、動き/指紋/ジェスチャー/顔/行動/モノ/シーンなど、個々のユーザーのパーソライズしたニーズに応えられるように、多数のAI認識技術を取り入れている。
国内ではスマートホームの普及率が低いのが現状だが、「スマートホームの導入はセキュリティ対策をはじめ、省エネ対策、そして高齢者介護のサポートにも繋がるため、日本国内で課題となっている事案に対して密接に関係している。また、導入事例が少ないからこそ市場成長の可能性が高いため、当社の展開に注目してほしい」と国内展開への背景について意気込みを語った。