160Hz対応の27インチモデル

4Kモニターの新しい選択肢! ゲーミングだけどマルチに使える「ROG Strix XG27UCS」レビュー

ASUS JAPANは7月、ゲーミングブランドのRepublic of Gamers(ROG)より、27型 4K UHD (3840×2160ピクセル)のHDR対応ゲーミングモニター「ROG Strix XG27UCS」を発表した。

ROG Strixシリーズのゲーミングモニターとしては、4月に27型 WQHD(2560×1440ピクセル)の「ROG Strix XG27ACS」が発売されている。本製品はその4Kモデルで、プロゲーマーや本格的なゲーム体験を求めるユーザー向けの製品となっている。

優れた表示性能と多機能なスタンド設計

ROG Strix XG27UCSは、最大160Hzのリフレッシュレートに対応した27型4K UHDディスプレイを搭載し、滑らかで高精細な映像表現を実現している。

DCI-P3 95%の広色域とDisplay HDR400に対応し、鮮やかな色彩と高いコントラストを両立している。さらに、Fast IPSパネルを採用することで1ms(GTG)という高速な応答速度も実現しており、動きの速いゲームシーンでも残像感を抑えたクリアな映像を楽しめる。

コンパクトな設計と利便性の高さも特徴だ。スタンドの台座が小さいことで机上のスペースを節約できるだけでなく、前後左右の角度調整、高さ調整、縦回転にも対応しており、さまざまな使用環境に対応できる。VESAマウント(100×100)にも対応しているので、モニターアームや壁掛けも利用可能だ。一般的なPC作業などでも快適に使えるだろう。

背面。ゲーミングというとRGB発光のイメージもあるが、ROG Strix XG27UCSにはそうした機能は搭載されていない
スタンドは約120mmの範囲で高さ調整も可能。左:最上部まで上げた位置、右:最下段まで下げた位置
縦向きで使用することも可能。ただし、向きの変更はPCなどで手動で行う必要がある
スタンドはワンタッチで着脱可能。スタンドを外すとVESA(100×100)用のねじ穴が現れる

スタンドの台座には、スマートフォンを立てかけられる専用のホルダーを備えている。ワイヤレス充電には対応しないため、USBケーブルを接続する必要はあるが、手の届くところにスマートフォンを置いたまま充電することが可能だ。音声チャットや攻略情報をスマートフォンで見ながらゲームプレイもできるだろう。

スタンドの台座部にはスマートフォンが立てかけられる溝が用意されている

スタンド上部には、三脚ソケットが設けられている。カメラを設置してゲームプレイ中の様子を撮影したり、ビデオ会議に使ったり、あるいは照明を設置して手元を照らすといったことも可能だ。

スタンド上部にはカメラアクセサリなどを取り付けられる三脚ソケットが用意されている。カメラを取り付けるには、何らかのアダプタが必要になるが、使い道はいろいろとありそうだ

入力インターフェースはDisplayPort 1.4×1、HDMI 2.1×1、USB Type-C(DP Altモード対応)×1の3系統。USB Type-Cは15Wの給電にも対応している。なお、スピーカーは非搭載だが、3.5mmイヤホンジャックは搭載している。

左から、電源、HDMI、DP、USB-C、3.5mmジャック

ゲーミング機能にAIも搭載

ゲーミングモニターとして、ゲーミング機能も充実している。画面同期技術のAMD FreeSyncに対応しており、画面のティアリングやスタッタリングを抑制し、スムーズなゲームプレイをサポートする。加えて、ASUS独自のブラー除去テクノロジーであるExtreme Low Motion Blur Sync(ELMB SYNC)を搭載しており、動きの速いシーンでもよりクリアでスムーズな映像を楽しめる。

ほか、ゲーミングらしい機能としてGamePlus機能、そしてそれをAIで強化する「ROG Gaming Artificial Intelligence」を搭載。GamePlusには画面中央にクロスヘアを表示してFPSなどのゲームプレイをサポートしたり、画面上にリアルタイムにフレームレートを表示したりする機能がある。

また、ROG Gaming Artificial Intelligence はAI技術を活用してGamePlus機能を強化するもの。たとえば、画面上のシーンをリアルタイムに分析し、クロスヘアを背景に対してコントラストのある色に自動的に調整する。ダイナミックシャドウブーストにより、露出オーバーにすることなく暗い部分を明るくするなどの調整も自動的に行える。

こうした機能を含めて、OSDのメニューは背面にあるナビスティックやボタンで操作可能だ。ただ、同じ並びにある最下段のボタンは電源なので、誤操作に注意したい。

OSDの設定などは背面のボタンで行える。一番下は電源ボタンだ。見た目はいいのだが、位置を離すなどの配慮があれば、より使いやすくなるはず
OSDメニュー
左上にFPSカウンターを表示したところ。表示位置は変更が可能。数字以外にグラフ表示も行える

余談だが、Windows PC限定とはなるもの、ユーティリティソフト「ASUS DisplayWidget Center」をインストールすると、OSDメニューで設定できる項目をPC上からマウス操作で調整可能となる。

多様なニーズに応えるゲーミングモニター

4K解像度と160Hzの高リフレッシュレートを両立させたROG Strix XG27UCSは、Fast IPSパネルによる優れた色再現性と応答速度、さらにAIを活用したゲーミング機能など、ハイエンドゲーミングモニターとしての性能を十分に備えている。

同時に、コンパクトな設計やスマートフォンホルダー、三脚ソケットなど、使い勝手を考慮した機能も充実している。プロゲーマーから熱心なゲーム愛好家、さらには高画質な映像を求めるクリエイターまで、幅広いユーザーのニーズに応える製品と言えるだろう。4K高解像度ディスプレイの導入を検討している人にとって、有力な選択肢の一つとなりそうだ。

(提供:ASUS JAPAN)

関連キーワード: