ドライバーいわく「この6か月で2度目」

間一髪。FSD走行中のテスラが「列車通過中の踏切」に突っ込もうとする映像

Image:cdotyii

テスラのEVには「Autopilot」および「Fill Self Driving(FSD)」オプションが提供されているが、この機能はこれまでの間に数多くの問題が指摘されている。新たな事例では、FSD使用中のテスラ・Model 3があやうく貨物列車が通過中の、遮断機が下りた踏切にノーブレーキで突っ込みそうになる映像が、当該車両のオーナーから報告された。

Tesla Motors Club forumユーザーのcdotyiiが投稿したこの動画には、踏切のランプが点滅して遮断機が下りた状態であるにもかかわらず、減速もせずに通過中の貨物列車の側面に激突しそうになる場面が映っている。

Image:cdotyii

まさに衝突するか否かの瞬間に、ドライバーは急ハンドルで道路から横に飛び出し、衝突は免れた。しかし、添付された写真には、急ハンドルの際に遮断機に衝突したのか、タイロッドが折れてあらぬ方向を向いた右フロントタイヤの様子が収められていた。また、フェンダー、ライト、バンパーにも損傷がみられる。

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ドライバーは「テスラを購入してからまだ1年も経っていないが、この6か月の間にFSDモードで踏切に飛び込みそうになったのは2度目だ」と述べた。

AutopilotおよびFSDはあくまで先進運転支援システム(ADAS)なので、ドライバーは常に前方を注視し、ハンドルを握った状態を保たなければならない。しかし、その名称のせいもあるのか、テスラオーナーの一部は完全に運転制御をこのシステムに任せてしまい、その結果いくつもの事故が報告されている。

今回の例でも、濃い霧のなかでFSDを使用して走行していることについて注意する声があった。テスラは他の多くの自動車メーカーと異なり、主にカメラ映像をコンピューター処理することで自動運転を実現しようとしている(搭載されるFSDハードウェアによってレーダーやその他センサーも搭載している)。そのため視界が極端に悪くなる濃霧の中で使用するのは危険という指摘だ。

しかし、テスラはこれらの機能を世界中に拡大仕様としており、最近では中国全土で使えるよう、規制上のハードルを下げる取り組みを続けている。

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