開発コード名「Tetris」という謎のスマートフォン

まもなく「Nothing Phone(3)」発表?Snapdragon 8s Gen 3搭載か

Image:T. Schneider/Shutterstock.com

英Nothing Technologyは、独自色の強いスマートフォン「Phone」シリーズを精力的に投入し続けている。つい最近も廉価モデル「Phone(2a)」を発売したばかりだが、次期フラッグシップ機「Phone(3)」が開発中である手がかりが見つかったと報じられている。

未発表のAndroid製品に詳しいAndroid Headlinesは、今月初めに開発コード名「Tetris」という謎のスマートフォンの手がかりが見つかったと報告。さらに(おそらく公的規制機関の)データベースでこの新型スマートフォンを見つけ、存在の裏付けが取れたと述べている。なお、情報元になったAndroidアプリ開発者Dylan Roussel氏は、正式発表前にPhone(2a)に関する正確な情報を発信していたことがある。

ちなみにPhone(2a)の開発コード名は「PacMan」とされていたことから、Nothing社内では有名ビデオゲームの名前を使うことが恒例となっているのかもしれない。

また同サイトは、Phone(2a)の改良版がまもなく発売されるとも主張している。こちらの型番は「A142P」、コード名は「PacManPro」。標準のPhone(2a)は型番が「A142」、開発コード名が「PacMan」だった。

そもそもPhone(2a)は廉価機の位置づけであり、その改良版ともなればフラグシップ機との位置づけが難しそうな感もある。標準モデルは「Dimensity 7200 Pro」を搭載しているが、Phone(1)やPhone(2)はSnapdragonチップ搭載であり、そこでブランドの差別化を図るのかもしれない。

今のところAndroid Headlinesが入手したという情報は、それ以外にはない。ただしインドメディアの91mobilesは、Phone(3)がSnapdragon 8s Gen 3を搭載するとの情報を「Nothingと非常に緊密に連携している」業界関係者から入手したと主張している。

本チップは、今年3月にクアルコムが発表した最新SoCであり、Snapdragon 8 Gen 3のCPUやGPUの性能を引き下げて安価にしたもの。クアルコムは、生成AIにも対応しているとアピールしている。

約1か月前、Nothingはカエルが跳びはねて「Nothing(R)」と締めくくる意味ありげな動画を公開していた。Phone(1)もPhone(2)も7月に発表していただけに、今年の夏にも何らかのサプライズがあるのかもしれない。

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