体感215インチの大画面を表示

ゲームパッドにWindows搭載。ARグラスで大画面も楽しめるPC「Pocket Go」海外発表

Image:Tecno Mobile

中国のモバイル機器メーカーTecno Mobileは、スペイン・バルセロナで開催のMWC 2024で、ゲームコントローラー型のハンドヘルドゲーミングPC「Pocket Go」を発表した。

ハンドヘルド型のゲーミングPCといえば、Steam DeckやAYANEO、ASUS ROG AllyなどのNintndo Swichスタイルのデバイスを思い出す。しかし、「Pocket Go」はその本体にディスプレイがない。もはや、やや大きめのゲームコントローラーと言う方がしっくりくる外観だ。そのためTecnoは、Pocket Goが「世界最小のハンドヘルドPC」と謳っている。

ユーザーは、このPCを使用する場合、基本的には同梱されるARグラスを使用することになる。これには0.71インチのMicro-OLEDディスプレイが搭載されており、着用するとユーザーの前方6mに、215インチの大画面があるように見えるという。また Tecnoによると、このARグラスによりアイトラッキング、姿勢検知、リアルなサウンド、精密な振動、オーディオ振動、感覚同期による「6D没入型」のゲーム体験が可能になるとのことだ。

このARグラスはPocket Go専用というわけではなく、PlayStation 5からNintendo Switch、他のPC、さらにスマートフォンなども接続して表示できるという。

Image:Tecno Mobile

ゲームコントローラー型の本体は、心臓部であるAPUにAMD Ryzen 7 8840HSを採用、3本のヒートパイプを備える冷却システムがこのプロセッサーを最大35Wまで効率的に動作できるという。また統合のグラフィックスにはZen4コア×8と RDNA3演算ユニット×12を備えたRadeon 780Mを搭載している。

またRAMには16GBのLPDDR5メモリーを採用、ストレージは最大1TBのSSDを搭載している。OSはWindows 11 Home。バッテリーパックは交換可能なものを採用しているとのこと。

Image:Tecno Mobile

Pocket Goには仕様が異なるいくつかのモデルが用意される予定だが、それぞれの価格や発売時期、完全な仕様などはまだ明らかにしていない。また、販売される国や地域についても発表されていない。

ガジェット情報サイトBGRは、MWCでPocket Goのデモを担当した係員がこのデバイスが約1000ドルで販売される可能性があると述べた、と伝えている

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