Googleとシアトルの開発者がギネス申請へ

Google Cloudで円周率100兆桁を算出。3.14・・・100兆桁目の値は?

シアトル在住のソフトウェア開発者Emma Haruka Iwao氏とGoogleのチームが、Google Cloudを使用した円周率計算に挑み、小数点以下100兆桁という気の遠くなる数値を算出、世界記録を樹立した。Iwao氏らは、この成果を正式に認定されるべくギネスワールドレコーズに申請している。

コンピューターを使った円周率の計算は、そのこと自体もさることながら、コンピューターの性能、計算能力の進歩を測るための方法のひとつだとIwao氏は述べている。

科学者や技術研究者にとって、無理数の値を高い精度で知ることは学術的には重要だが、それがある段階を超えると、アルゴリズムやコンピュータネットワークがより実用的な問題をいかに効率的に処理できるかを示す指標にもなるということだ。もちろん、GoogleにとってはGoogle Cloudの能力を世の中に知らせる宣伝にもなるだろう。

Image:Google

Developer Advocate(外部開発者)としてGoogleと協力しているIwao氏は、2019年にもGoogle Cloudを使用して円周率を計算し、当時の世界記録となる小数点以下31兆4000億桁を算出した。しかしそれ以降、スイスの大学研究者が82.8兆桁まで計算するなど、何度かその記録は更新されている。Iwao氏とGoogleの仲間たちは、2021年10月14日からふたたび円周率計算に挑み、約5か月をかけて100兆桁までを算出することに成功した。

注目すべきは、2019年の記録では31.4兆桁を算出するのに121日を要したのに対して、今回の100兆桁の算出には158日弱しかかかっていないところだ。計算した桁数がほぼ3倍になっているのに、要した時間は1.3倍でしかない。使用したアルゴリズムも、Iwao氏によれば「同じツールや技術」を用いたとのことなので、Google CloudのCompute Engineの性能やスループットの向上がそれだけの効果をもたらしたとも言えそうだ。

今回の計算では、全体で82PB(ペタバイト、約8200万GB)のデータが処理されたという。テクノロジー系メディアGeekWireの説明によると、それはHD画質の動画2598年分に相当するのだそうだ。

Iwao氏は5か月をかけて導き出した計算結果を、ベイリー=ボールウェイン=プラウフの公式(BBP公式)を用いて検算も実施。5か月を要した計算結果が誤っていないかは不安だったが見事に一致し、計算が正しいことが確認されたとしている。

なお、数字マニアの方々なら気になるであろう円周率の小数点以下100兆桁目の値は、0 (ゼロ)とのことだ。

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